【離乳食後期】レシピや食材、量等のポイント紹介!
離乳食は赤ちゃんにとって、母乳やミルク以外の食べ物から栄養を摂れるようになるための練習として、とても大切なものです。一般的に5~6か月頃からスタートする離乳食も、後期と言われる時期にさしかかると食べられるものが増え、歯ごたえのあるものも少しずつ食べられるようになります。
この記事では、大人の食事に近づいてくる離乳食後期の進め方やポイントについて解説します。おすすめの食材やレシピについても紹介していきますので、参考にしてみてください。
目次
離乳食後期の進め方
赤ちゃんの成長に合わせて、離乳食の中身や回数、食べさせ方等も変化させていく必要があります。離乳食後期にさしかかった赤ちゃんの食事はどのように考えていけば良いのか、進め方をみていきましょう。
離乳食後期のスタート時期
いつ頃から離乳食後期をスタートさせれば良いのか、気になる方も多いのではないでしょうか。一般的に離乳食後期は、生後9~11か月でスタートするのが良いとされています。つまり、離乳食を開始してから4~5か月経った頃が目安です。以下のような様子が見られるようになったら、後期への移行を検討すると良いでしょう。※1
- つかまり立ちや、つたい歩きができるようになる
- 上下の前歯が生え始めている
- 食事中に口をもぐもぐ動かしたり、食べ物を手でつかもうとしたりする
離乳食後期の目標
離乳食後期は、大人の食事に少しずつ近づいてくる時期です。自分の力で噛んだり、手づかみで食べたりといったように、自分の意思で食べられるようサポートしてあげるのが大切です。そのためにも、次のような目標を持って離乳食を進めると良いでしょう。
- 歯や歯ぐきで食べ物をつぶせるようになる
- 手づかみ食べの練習をスタートする
- 1日の中で食事のリズムを作ってあげる
食べる回数・時間・量
離乳食後期は1日3回食べさせるのが目安となります。食事の時間は午前中・お昼頃・夕方に分け、それぞれの間隔を4時間程度開けるようにします。例えば10時・14時・18時といった具合に、ある程度時間を決めて食べさせることで食事のリズムを作ってあげるのが大切です。
食材ごとの1回の食事量の目安は、次の表のとおりです。※1
栄養の種類 | 食材 | 1回量の目安 |
---|---|---|
炭水化物 | 全がゆ | 90g |
軟飯 | 90g | |
ビタミン・ミネラル | 野菜・果物 | 30~40g |
たんぱく質 | 魚または肉 | 15g |
豆腐 | 45g | |
卵 | 全卵1/2 | |
乳製品 | 80g |
ミルクとバランス
離乳食に加え、母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ与えて問題ありません。育児用ミルクであれば、1日2回程度を目安にあげるようにしましょう。離乳食後期の赤ちゃんは、まだミルクで栄養が摂取できているため、もし離乳食を全部食べなかったとしても心配する必要はありません。
離乳食後期のポイント
離乳食中期までの「母乳やミルク以外のものに慣れる」という段階から、離乳食後期は「食事から栄養を摂取できるよう練習する」という段階へとステップアップする時期です。赤ちゃんの成長をサポートするためにも、4つのポイントを意識して離乳食を進めるようにしましょう。
手づかみ食べを見守る
大人と同じような食事ができるよう成長していくには、手づかみ食べが重要な役割を果たすと知られています。赤ちゃんは食べ物に興味を示すと、自分の手で食べ物を握って、形や感触を確かめるのです。赤ちゃんが手づかみ食べをできるよう、食材をつかみやすい大きさに切ったり、ご飯は小さなおにぎりにしたりといった工夫をしましょう。※2
バナナの固さを手本に!理想の硬さの見極め方
離乳食後期の赤ちゃんは上下の前歯が生え始めているので、前歯と歯ぐきを使ってつぶせる程度の固さのものを食べさせてあげましょう。固さの目安は、指でつぶせるバナナくらいと言われています。食べ物を口から出してしまうようであれば、固すぎないかチェックすると良いかもしれません。
家族と一緒に食べる
離乳食後期は1日3回の食事リズムを作ってあげるとともに、できる限りママやパパも一緒にご飯を食べてあげるようにしたいところです。家族が「おいしいね」と言いながら一緒に食事をすることで、赤ちゃんにとって食事が楽しいものになっていきます。こうした練習を繰り返すことによって、自分の意思で食べる力を身につけていくのです。
食べやすい姿勢を作る
赤ちゃんが自分の意思で食べられるよう、赤ちゃんにとって食べやすい姿勢を作ってあげることも大切です。具体的には、テーブルに赤ちゃんの手が届き、足の裏が椅子の補助板や床等についた状態で、やや前傾姿勢で食べられるようにセッティングしてあげましょう。
離乳食後期のおすすめレシピの作り方
離乳食後期は食べることの楽しさを知ってもらうためにも、様々な食材を組み合わせた料理を作ってあげるのもおすすめです。ここでは、離乳食後期の赤ちゃんにおすすめのレシピを3つ紹介していきます。
お魚ハンバーグ
大人が食べるまぐろの刺身から取り分けて作れるハンバーグです。
【材料】
まぐろの刺身 | 1切(15g) |
木綿豆腐 | 10g |
玉ねぎ | 10g |
片栗粉 | 小さじ1/2 |
だし汁 | 大さじ1 |
しょうゆ | 2滴 |
水溶き片栗粉 | 少々 |
【作り方】
- まぐろの刺身は包丁で細かくたたき、玉ねぎはみじん切りする。
- ビニール袋に1.と木綿豆腐、片栗粉を入れてもみ込む。
- アルミホイルの上に2.をのせて形を整え、トースターで焼く。
- だし汁、しょうゆ、水溶き片栗粉を入れた容器をレンジにかけて、とろみあんを作り、焼き上がった3.にかけて完成。
カラフルドリア
炭水化物、お魚、乳製品、野菜等をバランスよく摂れる、見た目も綺麗なレシピです。
【材料】
生鮭 | 10g |
ブロッコリー | 1房 |
にんじん | 10g |
全がゆ | 90g |
パン粉 | 小さじ1/2 |
粉チーズ | 小さじ1/4 |
【作り方】
- 生鮭の骨と皮を取って、茹でて細かくほぐす。
- ブロッコリーとにんじんを茹で、ブロッコリーは粗く刻み、にんじんは5ミリ角に切る。
- 全がゆ、1.と2.を混ぜて耐熱容器に入れる。
- 3.の上にパン粉と粉チーズをかけ、トースターで5分ほど焼いて完成。
ささみとなすのトマト煮
とろみのついた、赤ちゃんでも食べやすい煮物です。
【材料】
鶏のささみ | 15g |
なす | 15g |
トマト | 15g |
鶏のささみの茹で汁 | 100cc |
水溶き片栗粉 | 少々 |
【作り方】
- 茹でた鶏のささみを細かく切る。
- 皮をむいたなすを1cm角に切って水にさらす。
- 皮をむいて種を取ったトマトを1cm角に切る。
- 鶏のささみの茹で汁に1.~3.を入れ、なすがやわらかくなるまで煮たら、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成。
離乳食を与えるときに気をつけること
未成熟な赤ちゃんに食べさせるものだけに、離乳食作りには細心の注意を払いましょう。どのような点に気をつけるべきなのか、ポイントを2つ紹介していきます。
献立のポイント
離乳食後期になったら必要な栄養素をバランスよく摂れるよう、主食・主菜・副菜のバランスを意識して献立を考えたいところです。また、9か月頃から体内の鉄分が不足する傾向にあるため、離乳食から鉄分を十分に摂取できるよう工夫することも大切です。※3
1日3食の離乳食を毎日手作りで用意するというのは、とても労力がかかります。市販のベビーフードを上手に使いながら、ママやパパが無理せず準備できるよう心がけましょう。
新しい食材を使うとき
離乳食中期までと同様、新たな食材を使うときには、アレルギー反応等の何かあったときにすぐ医師に相談できるよう、平日の午前中で調整しましょう。子どもが慣れた食材はお昼や夕方の食事で使用しても大丈夫です。また、新たな食材を使うときは1日1つまでにする等、食材の使い方には引き続き注意を払いたいところです。
離乳食のリズムを作って食事は楽しいと思ってもらおう
初期のゴックン期、中期のモグモグ期を経て、前歯や歯ぐきで食べ物をつぶせるようになる後期のカミカミ期へと進みます。赤ちゃんが食事そのものを楽しめるようになってきて、ママやパパもより一層頑張ろうと力が入りがちです。
しかし、離乳食を進めるうえで重要なのは、ママやパパが焦らず無理せず取り組むことです。赤ちゃんにも食の好みや成長度合い等の個性があります。こうした個性をパパやママが認識するのが大切なのです。
離乳食を食べる量には個人差がありますが、母乳や育児用ミルクで必要な栄養を摂取できるため、たとえ食べる量が少なくても心配は要りません。1日3食の食事リズムをしっかりとつけ、家族と一緒に食事する時間を楽しんでもらいましょう。
もし、離乳食について悩みがある場合は、かかりつけの医師やサポートしてくれる管理栄養士等に相談しましょう。
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参考文献
- ※1 「離乳食ざっくりスケジュール」(厚生労働省)
- ※2 「授乳・離乳の支援ガイド」(厚生労働省)
- ※3 「授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き」(厚生労働省)
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