ウォーターサーバーとは?歴史や普及率を紹介します!
温水や冷水をいつでも利用できる便利なウォーターサーバーを利用するご家庭が年々増えています。近年はごみの削減やマイボトルの普及を目的に、ウォーターサーバーを設置する場所も見られるようになりました。
では、「ウォーターサーバーがいつ頃から普及したのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事ではウォーターサーバーの歴史を解説します。
目次
ウォーターサーバーはいつ、どこで生まれた?
はじまりはアメリカのウォータークーラー
ウォーターサーバー発祥の地はアメリカ。20世紀初頭にアメリカで誕生したウォータークーラーが、現在のウォーターサーバーの始まりだと言われています。
ウォータークーラーという言葉に耳馴染みがないかもしれませんが、製品自体はみなさんも一度は利用したことがあると思います。入浴施設や学校、公共施設等に設置されている冷水が出水される機械のことを指します。
現代のウォータークーラーは冷水が飲めますが、当時の製品には冷水や温水を供給する機能は備わっていませんでした。ついていたのはろ過機能のみで、お水を可能な限りクリーンに利用するのが目的だったようです。
ウォータークーラーが誕生した背景には、1900年頃のアメリカでの飲み水不足がありました。アメリカの中でも南西部は、同国の中でもっとも日照時間が長く乾燥した地域で、地形や気候の関係から、飲み水の確保が困難だったのです。※1
このような事情から、飲み水を確保するためにろ過機能付きのウォータークーラーが開発され、各地に広まりました。
アメリカでは、お水の販売にかかわる仕事であるウォータービジネスが1930年代に一般化。この頃に普及した給水装置が、現代のウォーターサーバーの原型であると言われています。※2
世界に広まったのはいつ頃?
アメリカの飲料水不足をきっかけに誕生したウォーターサーバーは、どのように世界へ広まっていったのでしょうか。それを知るには、ミネラルウォーターの歴史もたどる必要があります。
ミネラルウォーターは、硬水の多いヨーロッパで誕生しました。水道水の品質が安定しないため、湧水や地下水を安全でおいしい商品として、お金で買えるようにしました。※2
世界に普及し始めたのは1970年代からです。特に1990年代に入ってからの年間貿易量の増加は顕著で、5年にわたり、年間20%以上も伸びていったのだそうです。
この背景には、新興国や発展途上国であっても「汚染されたお水を飲みたくない」、「安全でおいしいお水を飲みたい」と願う人々の水道水離れがあると言われています。※3
現在のボトルドウォーター市場は、アメリカ・中国・メキシコの3か国が消費量の上位を占めています。給水管が整備されておらず汚水の危険性があるメキシコでは、ボトルドウォーターが欠かせないようです。
また、消費量上位ではないものの、水不足と工業化による水質汚濁の問題があるタイ等の国でも需要は増えています。※3
日本ではいつから普及したの?
アメリカより50年遅れて登場
日本におけるウォーターサーバーはアメリカよりも50年も遅れて登場しました。これは、日本の地形や気候等の条件から、それほど飲み水に困ることが無かったためです。
日本の飲み水は湧水や井戸水で事足りていたため、わざわざ飲み水にお金を払う必要はありませんでした。1980年代に日本でウォーターサーバーが登場した当時も、使うのは一部の人のみだったようです。
しかし実は1950年代から、公害問題によってお水の安全性に疑問は生じていました。それまでは飲料水を購入するという意識があまりなかった日本で、「水道水を飲むよりも、買ったお水の方が安心なのではないか」という意識が生まれ始めたのはずいぶん前だったのです。
その後、1972年にはミネラルウォーター協会が発足、ミネラルウォーター業界の健全な発展を目標に、活動がスタートしています。※4
ミネラルウォーターは案外昔からあった?
ウォーターサーバーの普及以前にミネラルウォーターそのものは、意外にも1899年には存在していたと言われています。この年に日本で初めてミネラルウォーターが発売されましたが、細かな記録は残されていないようです。
その後、ミネラルウォーターは1967年に興ったウイスキーの水割りの流行とともに使われるようになりました。ただし、この頃は「ミネラルウォーター=水割り用のお水」という認知だったと言われています。※5
1980年代になるとペットボトルのお水が発売され、ミネラルウォーターが広く普及したそうです。当初は売上が少なかったペットボトルの飲料水ですが、イメージ改革や水不足等によって人気を集めるようになりました。
2000年頃から急速に広まる
ミネラルウォーターの普及とともにウォーターサーバーも2000年ごろから急速に広まるようになりました。水道水の安全性への懸念から、飲み水を買うという意識が一般的となった背景に加え、人々の健康志向が高まったことも、ウォーターサーバー普及の要因と考えられています。
また、ウォーターサーバーの普及が加速した要因には震災も関係しています。震災時は水道や電気等のインフラが止まり、実際に多くの人々がお水を自由に使えない状況に陥りました。
特に1995年の阪神・淡路大震災や2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災のあとには、ミネラルウォーターの生産が増加する傾向が見られました。※2
これら度重なる震災の体験から、万が一の時でも安全なお水を利用できるようにウォーターサーバーを設置する方が増えたと考えられています。
現在のウォーターサーバー事情
より普及が見込まれるウォーターサーバー
アメリカに端を発し、日本でも時間をかけて広まってきたウォーターサーバーですが、これから、さらに普及していくのでしょうか?
日本におけるウォーターサーバーの世帯普及率は、現在8%と推定されています。この数値は2007年時点ではわずか1.3%でしたので、ウォーターサーバーを利用する家庭が、年々増加していることがわかります。
ここで国外に目を向けてみましょう。韓国の水道水は、安全基準をクリアしていて飲料用としても使えるものです。しかし推定60%以上の世帯がウォーターサーバーを利用していると考えられています。そのため、水質汚染や水不足といった外的要因が、ウォーターサーバーの普及に大きくかかわっている、というわけではないようです。※6
日本と似たような水道水事情である韓国の例を見ると、日本もより一層ウォーターサーバーが普及する可能性が高いと考えられます。
ミネラルウォーターを選ぶ若者が増加
ミネラルウォーターに対する若者の意識も、ウォーターサーバーがより普及すると考えられる理由のひとつです。ある大学を対象とした意識調査では「水道水よりもミネラルウォーターの方が安全」と考える人が79%にものぼりました。
また、ミネラルウォーターをよく購入する人に対し、その理由を調査したところ、46%が「健康のため」、37%が「低カロリーであるから」でした。この回答から健康志向によってミネラルウォーターが選ばれていることがわかります。
さらに31%は「おいしいから」という理由でミネラルウォーターを購入するという結果も出ています。若者たちは安全性だけでなく健康やおいしさにも、ミネラルウォーターの価値を感じているのです。※2
ウォーターサーバーならプレミアムウォーターがおすすめ
人々が安全でおいしいお水を求めて発展してきたウォーターサーバーは、現代に生きる私たちの生活も潤してくれる便利な家電です。冷水だけでなく温水もサッと注ぐことができるので、1日の中で何度もお水やお茶、コーヒー等を飲む方はもちろん、お料理にこだわる方にもぴったりです。
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- ※ 日本流通産業新聞社調べ(2023年12月末時点)
- ※ マイボイスコム調べ(2022年7月「ウォーターサーバーの利用に関する調査」にて利用経験者の満足度NO.1)
また、毎月お得にご利用いただける料金プランもご用意しています。ウォーターサーバーの用途や好みに合わせて機種を選べる点も好評です。定期的に自宅まで配送されるので、災害用の備蓄水としても利用できます。
ウォーターサーバー選びに迷ったら、ぜひプレミアムウォーターのウォーターサーバーをチェックしてみてください。
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参考文献
- ※1 米国の地理の概要 – 南西部国境地域(アメリカンセンターJAPAN)
- ※2 飲料としての水の選好の現状と要因(桜美林大学生対象調査)
- ※3 安全な水へのアクセスとボトルドウォーター(早稲田社会科学総合研究)
- ※4 協会の概要(一般社団法人日本ミネラルウォーター協会)
- ※5 イメージを変えた「六甲のおいしい水」(ミネラルウォーターガイドブック)
- ※6 株式会社プレミアムウォーターホールディングス調べ
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