【医師監修】赤ちゃんに麦茶はいつから飲ませる?作り方や注意点、飲まないときの対処法を紹介
子どもから大人まで好まれるノンカフェインのお茶の一つが麦茶です。香ばしくやさしい味わいの麦茶は、赤ちゃんにも与えることができます。
この記事では、生後何か月頃から赤ちゃんに麦茶を飲ませて良いのか解説します。また、赤ちゃんに飲ませる麦茶の作り方や注意点、飲まないときの対処法等もあわせて紹介するので、赤ちゃん向けの麦茶や水分補給について知りたいママやパパは、参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんに与え麦茶の種類
市販されている赤ちゃん向けの麦茶は、一般的な麦茶よりも苦味が少なく飲みやすいのが特徴です。 麦茶にはカフェインが入っていないので大人用でも問題はありませんが、与えるときは薄める等して、赤ちゃんの好みに合うよう調整してあげてください。
またメーカーによっては、食品中に含まれる放射性物質の基準値を一般食品より厳しく設定した「乳児用規格適用食品」 という、家族皆で安心して飲める麦茶も販売されています。
赤ちゃん向けの麦茶の種類は大きく分けて以下の3つです。
粉末の麦茶
粉末をお湯やぬるま湯等に溶かして作るタイプの麦茶です。 少量ずつ個包装されたものもあり、使い切りやすく飲む量が少ない赤ちゃん用の麦茶にも適しています。
また、粉末タイプは作り置きしなくても飲ませたいタイミングでさっと作れるのもポイントです。かさばらず、外出先に持っていきやすいので便利です。
ティーバッグの麦茶
大人用でもポピュラーなのがティーバッグの麦茶です。 やかん等に入れて煮出すタイプと、お水に入れて一定時間置いておく水出しタイプがあり、まとまった量を作ることができます。
家族全員で飲める「乳児用規格適用食品」の表示がある麦茶なら、赤ちゃん用を分けて作らなくても良いので、忙しいママやパパにもぴったりです。
ペットボトルや紙パック
ペットボトルや紙パックも、 外出先ですぐに飲ませられる便利なタイプです。
ただし、容器に直接口をつけて飲むと口内の細菌が飲み物に混ざってしまい、時間が経つと容器内で菌が増えてしまうおそれがあります。飲みきりサイズの紙パックを利用すると衛生面でも安心です。飲み切れそうにない場合は、直接口をつけて飲ませず、一度水筒のコップに移して飲ませる等の工夫が必要です。※1
特に雑菌が繁殖しやすい夏場は、開封後に放置せず早めに飲み切るよう注意しましょう。
初めて赤ちゃんに麦茶を与えるのは生後1か月からOK
続いて、赤ちゃんに麦茶を与えられる時期や水分補給のタイミングについて解説します。
赤ちゃんには、生後1か月から麦茶を与えることができます。 離乳食を始める前の赤ちゃんは母乳やミルクで十分な水分補給ができているため、無理に他の水分を与える必要はありません。後々の卒乳を考えて、容器で水分を摂ることに慣れてもらうと考えれば良いでしょう。
新生児の間は母乳またはミルクのみ
生まれた直後から生後4週間までの赤ちゃんは、新生児と呼ばれています。新生児の間は母乳、新生児用の粉ミルクのみで、必要な栄養と水分を摂取します。
生後4週間以降、乳児と呼ばれる時期になれば麦茶や白湯、湯冷まし等も与えられるようになります。
離乳食が始まると母乳やミルク以外の水分も
基本的には、離乳食が始まる生後6か月前後までは、赤ちゃんにあえて母乳やミルク以外の水分を与える必要はないとされています。例えば、いつもより汗を流したとき等、水分補給が必要だと感じたときに、水分を与える程度で大丈夫です。
離乳食が始まると、食事からの水分摂取が増えていき、並行して母乳やミルクを与える期間になります。この時期から、食事以外での水分補給もだんだんと増やしていくようにしましょう。※2
初めはスプーンひとさじの量から、慣れてきたら哺乳瓶やスパウトマグ、ストローマグ等に切り替えていきましょう。
水分補給のタイミング
水分補給に適したタイミングとして挙げられるのは、外出前後や入浴前後、起床後、お昼寝後等、汗をかきやすい場面です。身体が汗ばんでいると感じたときには、麦茶や白湯(湯冷まし)を与えましょう。
離乳食が始まる前までは基本的に母乳やミルクで水分もまかなわれます。十分にミルクを飲んだ上でなお、水分が必要だと感じられたときのみ、水分補給をしてあげてください。
赤ちゃんのための麦茶の作り方
ここからは赤ちゃんのための麦茶の作り方を紹介します。 作るときの注意点も解説するので、実際に麦茶を作る前に確認しておいてくださいね。
粉末タイプの作り方
粉末タイプの麦茶は、商品説明に沿ってお湯や湯冷まし、お水に溶いて作ります。 使い切りの個包装タイプや、使う分だけスプーン等ですくって作るパウチタイプがあるので、ご自身が使いやすいものを選びましょう。
ティーバッグの作り方
ティーバッグタイプの麦茶の場合は、煮出し・水出しどちらでも作ることができます。沸騰させたお湯で煮出して作る麦茶は、水道水に含まれる塩素を取り除けるのがメリットです。ただ、日本の水道水は誰でも安全に飲めるので、水出しの麦茶でも安心して赤ちゃんに与えることが可能です。
しかし、大切な赤ちゃんの口に入るものにはこだわりたいという方もいらっしゃるでしょう。
そうした方におすすめなのがウォーターサーバーです。お水の採水地を厳選し、衛生管理を徹底しているので赤ちゃんにもおすすめです。軟水を採用しているメーカーならなお良いでしょう。
赤ちゃん用の麦茶を作るときは、温水と冷水を混ぜて使うかもしくは湯冷ましのお湯を使う等、温度調整をしてくださいね。
麦茶を作るときの注意点
麦茶を作るときにはいくつかの注意点があります。 衛生面に関わることなので、しっかりとおさえておきましょう。
容器はガラス製がおすすめ
麦茶を入れておく容器は、プラスチックタイプよりもガラス製がおすすめです。
プラスチックタイプの容器の中には、傷がつきやすく、汚れも付着しやすいものが多くあります。傷や汚れの隙間に細菌が入り込み不衛生な保存環境を作ってしまうおそれがあるので、保存容器を選ぶ際には気をつけましょう。
煮出しの場合にはさらに注意
麦茶を煮出して作る場合には、さらに注意点が2つあります。
まずは、煮出したティーバッグを忘れずに取り出すことです。そのまま放置しておくと、細菌の繁殖の温床になるおそれがあります。これは水出しの場合であっても同様です。
また、できあがった麦茶は常温で放置せず、やかんや耐熱容器ごと氷水等で冷まし、粗熱を取ってから冷蔵庫へ入れておきましょう。 ゆっくり冷ますと、細菌が繁殖しやすい温度が長く保たれることになってしまうので注意が必要です。急冷することで細菌に繁殖する隙を与えず、麦茶をより安全に保管できます。
作った麦茶はその日のうちに飲み切る
麦茶は作った直後から徐々に細菌が繁殖していきます。作った麦茶はなるべくその日のうちに飲み切り、保存したい場合は清潔な容器に入れて必ず冷蔵庫に入れておきましょう。
冷蔵庫に作り置きを入れておく場合は、1~2日を目安に消費してください。※3
赤ちゃんが麦茶を嫌がるときは
赤ちゃんが麦茶を飲んでくれないこともあるでしょう。 しかし基本的な栄養は母乳やミルク、離乳食で取れているので心配する必要はありません。
これから紹介するいくつかの方法を参考に、無理のない範囲で飲ませてあげてください。
麦茶を薄める・少し濃くする
大人の舌には麦茶が爽やかで香ばしく感じられても、赤ちゃんにとっては苦手な味である場合もあります。 赤ちゃんの味の好みはそれぞれ違うものです。
例えば、麦茶を薄めたり少し濃くしてみたりと味を変えてみましょう。また、ベビー用のほうじ茶等、違う味わいの飲み物も販売されています。麦茶が苦手なようだと感じたら、こうした別の飲み物を水分補給として与えるのもひとつの方法です。
飲ませるツールを変える
飲み物の味ではなく、飲むためのツールが苦手な可能性も考えてみましょう。例えば、普段母乳を飲んでいるか、ミルクを飲んでいるかの違いで、哺乳瓶の得意・不得意に差が出ることがあります。ほかの記事「赤ちゃんに与えるお水はとても大切! 子どもの水分補給について知ろう」にて、飲み物のツールや飲ませ方について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
話しかけながら飲ませる
赤ちゃんは、まだ言葉を話せないうちから周囲の話しかける言葉や笑顔、声のトーン等を感じ取り、自分のいる世界を理解しようとしています。※4
一口でも麦茶を口に含んだら大きく反応してみせる等、積極的にコミュニケーションを取ることも、有効なアプローチの一つと言えるでしょう。
赤ちゃんに麦茶や水分を与えるのは大切
この記事では赤ちゃんに麦茶を飲ませる時期や方法、麦茶の作り方や注意点について解説しました。ノンカフェインで濃さが調整できる麦茶は、赤ちゃんの水分補給にも適した飲み物です。徐々に与えていってみましょう。
赤ちゃんの口に入るものによりこだわりたいという方は、ウォーターサーバーの導入がおすすめです。
「2022年度 第14回マザーズセレクション大賞」や、「たまひよ赤ちゃんグッズ大賞2024 天然水ウォーターサーバー部門第1位」等、多くの受賞歴を持つプレミアムウォーターのお水は、赤ちゃんの水分補給にぴったりな軟水です。おいしさにこだわった安全な天然水を採用しています。
ウォーターサーバーがあると、いつでもお湯が使えるのでミルクや離乳食作りにもとても便利です。 安心・安全への取り組みを徹底したプレミアムウォーターを、この機会にぜひチェックしてみてください。
赤ちゃんに与える飲み物として麦茶はおすすめ!
緑茶や紅茶はカフェインが含まれているので、赤ちゃんには非推奨の飲み物です。一方で、麦茶はカフェインが含まないので、離乳食前の準備としても優秀な飲み物です。
監修していただいたのは 内野貴久子先生
妊娠や出産、女性特有の疾患の診断・治療をおこなっている産婦人科医師。
熊本大学医学部を卒業、熊本大学病院産婦人科、熊本赤十字病院産婦人科、慈恵病院で勤務後、現在は自身で熊本市に「うちの産婦人科」を開院。
「女性のかかりつけ医」に、そして「女性のかけこみ寺」的な存在になることを追求している。
資格:日本産科婦人科学会専門医 母体保護法指定医
あわせて読みたい「暮らしと天然水」に関する記事
参考文献
- ※1 園児が飲用したペットボトルの細菌学的調査(東京薬科大学研究紀要)
- ※2 全国市区町村母子保健事業の栄養担当者における栄養指導の心配事及びフォローに関する内容の検討(厚生労働省)
- ※3 麦茶Q&A(全国麦茶工業協同組合)
- ※4 006 言葉がわからない子供に話しかける意味はあるの?(東京都生涯学習情報)
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