水道水のpHはアルカリ性?酸性?pH基準値の基礎知識も解説

料理や掃除等の日常生活の中で、酸性や中性、アルカリ性という言葉を目にしたことがあると思いますが、この基準となる数値がpH(ピーエッチ)と呼ばれる基準値です。
pHについて「学校で習ったものの忘れてしまった」という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、pHの基礎知識から、水道水をはじめとした身近な飲食物との関係を紹介します。健康面でpHが気になっている方も、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1. そもそもpH(ピーエッチ)とは?
- 1-1. お水の性質を表す単位
- 1-2. 基準となる中性はpH7
- 2. アルカリ性と酸性の特徴
- 2-1. pHの数値が高いと「アルカリ性」
- 2-2. pHの数値が低いと「酸性」
- 3. 水道水のpHは?
- 3-1. 水道水
- 3-2. ミネラルウォーター
- 4. 飲料水に適したpHは?
- 4-1. プレミアムウォーターのお水のpHは
- 5. 身近な食品のpHは?
- 5-1. 重曹水
- 5-2. ミルク
- 5-3. ソース
- 5-4. ビール
- 5-5. スポーツドリンク(アルカリ飲料)
- 5-6. お酢
- 5-7. レモンは酸っぱいのにアルカリ性?
- 6. pHと硬度は違うもの?
- 7. プレミアムウォーターは体液に近い弱アルカリ性のお水を使用
- 8. 日本の水道水は安心して飲める
そもそもpH(ピーエッチ)とは?

お水の性質を表す単位
水溶液は液中に溶けている水素イオンの濃度によって、酸性、中性、アルカリ性と性質が変化します。これを数値でわかりやすくした指標がpHです。pHは1~14までの数字で表します。飲用水や製薬用水等の様々な水質検査や、飲食物の品質管理等に用いられる重要な指標となっています。※1
基準となる中性はpH7
1~14の数字で表されるpHは、中央値である7が中性です。数値がこれより1に近いほど酸性に、14に近くなるほどアルカリ性になります。数値が7よりも離れれば離れるほど、酸性やアルカリ性の性質は強くなると考えておけばよいでしょう。
※1
アルカリ性と酸性の特徴

pHの数値が高いと「アルカリ性」
ここからはpHでわかるアルカリ性と酸性、それぞれの特徴を解説します。まずはpHが7よりも高い、アルカリ性の特徴を見てみましょう。
アルカリ性にはタンパク質を溶かす性質があるため、指で触ると表面の皮膚が溶け、ヌルヌルとします。そして苦味がある点も特徴です。アルカリ性の物質の中には、直接触ったり、なめたりすると危険なものもあるため、安易に扱わないよう気をつけましょう。※2
pHの数値が低いと「酸性」
pHが7より低いと酸性です。酸性の特徴は、鉄等の金属を溶かすことです。手に触れるとチクチクした感覚があり、強い酸性だと皮膚を傷つけてしまいます。酸味があるため、口に入れると酸っぱく感じる点も特徴です。酸性の物質も手や口に触れると危険を及ぼすものがあるため、取扱いに気をつけてください。※2
アルカリ性や酸性の特徴がわかったところで、私たちの身近なお水のpHはどの程度なのでしょうか。ここで確認してみましょう。
水道水のpHは?

水道水
まずは水道水のpHです。水道水のpHは、厚生労働省が定めた厳格な水質基準によって5.8以上8.6以下と決められています。
この基準によって、万が一、水源が汚染されていたり、水道施設や配管に腐食があったりしても確認できるようになっています。※3
水道水を配給する浄水場で、お水をきれいにする過程で使われているのがpH調整剤です。
そもそも水源から採取したお水を、きれいな水道水にするためには、濁りを取る凝集剤や消毒用の塩素等の薬品を使わなければなりません。しかし、これらの薬品の効果は、元のお水のpHによって左右されてしまいます。そこで薬品の効果を保つために、pH調整剤が使われているのです。※4
ミネラルウォーター
厚生労働省の水質基準によりミネラルウォーター類のpHも水道水と同じく、5.8以上8.6以下と定められています。※5
つまり、市販されているミネラルウォーターは、弱酸性から弱アルカリ性の範囲内ということになります。
pH値は、お水に含まれるミネラル成分によって変化します。 カルシウムやマグネシウムが多い硬水はアルカリ性寄りになり、軟水は中性に近い傾向があります。
飲料水に適したpHは?

中性を示すpHは7ですが、水道水のpHは適正幅が広く、5.8以上8.6以下で管理されていることをお伝えしました。それでは飲料水にふさわしいpH値はいくつなのでしょうか。
飲料水に適したpHについては様々な説がありますが、実は科学的根拠はありません。水道水の基準値の範囲内に収まっていれば問題ないと考えられています。※6
かつては身体が酸性に傾くと、免疫力が低下するといわれ、アルカリ性の飲食物が流行ったことがありました。しかし、人間の血液はph7.35~7.45の弱アルカリ性であり、これは腎臓や肺の働きによっていつも保たれています。
つまり、酸性の飲食物を食べることで血液が酸性になることはありません。一方でアルカリ性の飲食物でも同じです。そのため、飲用水のpH値に強くこだわる必要はありません。
ただし、あまりに強い酸性やアルカリ性の飲み物は、胃等の内臓に影響を及ぼす懸念があります。体液に近いpH7~8程度、弱アルカリ性のお水を飲むようにしましょう。※7
プレミアムウォーターのお水のpHは
プレミアムウォーターのお水は、日本人の生活に浸透して飲みやすい弱アルカリ性の軟水です。原水を地下水脈からくみ上げ、4段階以上のフィルター除菌をおこない、無菌ルームでボトリングしたものをお届けしています。
このお水の品質を支えているのが、pH値を含む独自の厳格な品質管理規定です。お水の製造工程では毎日の定期的な水質検査と、月に1回の放射性物質検査を実施しています。このようにして作られたプレミアムウォーターのお水は、妊娠中のママや赤ちゃんにもやさしいお水です。
プレミアムウォーターのお水の成分やおいしさ、安全に関する情報を詳しく知りたい方は、こちらのサイトもご覧ください。
身近な食品のpHは?

ここまではお水に関するpHを解説しましたが、食品もpHで分類できます。ここからは、私たちに身近な食品のpHを解説します。
代表的なアルカリ性の食品は、大豆製品や野菜、果物、海藻、きのこ等です。
酸性の食品には、肉類、魚介類、卵、穀類、砂糖等があります。※7
重曹水
重曹水(炭酸水素ナトリウム水溶液)は、pH8~9の弱アルカリ性です。
着色作用があるため、緑黄色野菜をゆでる際に加えると鮮やかな色になります。酸性の汚れを中和するため、油汚れ等を落としやすくする効果もあります。※2
ミルク
牛乳はpH6.4~6.8の弱酸性です。人の母乳もpH6.6~7.0の弱酸性です。※2
ソース
ソースはpH4.0の酸性です。10円玉の汚れ(酸化銅)は酸で溶けるため、10円玉にソースを乗せておくと表面がきれいになります。※2
ビール
ビールはpH4.0の酸性です。同じく酸性の食品である肉は、酸性に傾くと、熟成が進む性質を持っています。ビールにお肉を漬けることでその性質が促進されるため、お肉が柔らかくなります。※2
スポーツドリンク(アルカリ飲料)
スポーツドリンクはアルカリ食品に分類されていますが、pHは3.0~4.0の酸性です。体内で消化されるとアルカリ性となるため、このような分類となっています。※2
お酢
お酢は酢酸という酸の一種で、pH2.2の酸性です。※2
レモンは酸っぱいのにアルカリ性?
前述のとおり、酸性の飲食物は酸味があって酸っぱく、アルカリ性だと苦い味がするといわれています。酸っぱい味の代表格ともいえるレモンは、pH2の酸性を示しますが、アルカリ性食品に分類されることをご存じでしょうか。
スポーツドリンクの項目でも少し触れましたが、食品の性質の分類は、食品自体のpHでは決められません。体内で吸収されるときのpHによって決められています。
レモンも体内で消化されるとpHが変わる食品のひとつです。レモン自体は酸性ですが、体内で消化・吸収されるとアルカリ性を示すため、アルカリ性食品に分類されるのです。※1
pHと硬度は違うもの?

「pHと硬度は同じもの」というイメージのある方が多いのではないでしょうか。
しかし両者はまったく異なります。pHはお水の酸性・中性・アルカリ性という性質を示す指標であるのに対し、硬度はお水に含まれるミネラルの量の指標です。
カルシウムやマグネシウム等のミネラル含有量によって、硬度が定められており、お水は硬水と軟水の2種類に分類されます。ミネラル含有量が多いお水が硬水、少ないお水が軟水です。
日本の水道水やミネラルウォーターは、ほとんどが軟水のため、日本人は軟水の味に親しみがあるといわれています。硬度の基準や、軟水と硬水の違いについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
プレミアムウォーターは体液に近い弱アルカリ性のお水を使用

プレミアムウォーターは、人間の体液のpHに近い弱アルカリ性のお水を使っています。
また日本人の味覚になじむまろやかな軟水で、弱アルカリ性のためおいしく飲みやすいのが特徴です。
このお水のもととなる原水は、地表の環境の変化に影響されにくい地下水脈から直接くみ上げています。4段階以上のフィルターで丁寧に除菌し、クリーンルームにて新品のペットボトルにボトリングしています。そのため、妊娠中のママや内臓が未発達な赤ちゃんにもやさしいお水を実現しています。
そして非加熱処理で風味を守っているため、おいしさも兼ね備えた天然水です。
2023年モンドセレクションでは、優秀品質最高金賞・優秀品質金賞を受賞※した実績もあります。
- ※ 優秀品質最高金賞:北アルプス・吉野・朝来・金城
- ※ 優秀品質金賞:富士吉田・富士・岐阜北方・南阿蘇
日本の水道水は安心して飲める
飲料水にふさわしいpHは、体液に近いpH7~8の弱アルカリ性のお水です。日本の水道水はpH5.8~8.6で管理されているため、安心して飲むことができます。
プレミアムウォーターでも弱アルカリ性の天然水をお届けしています。「毎日飲むお水だからこそ、pH等の品質もおいしさもこだわりたい」という方は、プレミアムウォーターのウォーターサーバーを検討してみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい「暮らしと天然水」に関する記事
参考文献
- ※1 pHってなんだ?(東邦大学医療センター大森病院)
- ※2 酸・アルカリの性質(品木ダム水質管理所)
- ※3 水質基準項目と基準値(51項目)(厚生労働省)
- ※4 浄水処理工程で使用している薬品(神奈川県)
- ※5 ミネラルウォーター類における化学物質等の成分規格の設定等について(厚生労働省)
- ※6 よくある質問 水質(東京水道局)
- ※7 酸性食品とアルカリ性食品(東邦大学医療センター大森病院)
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