水出しコーヒーを自宅で楽しむ!おいしい作り方や人気の理由を解説!
カフェ等に行くと見かける「水出しコーヒー」。深い風味ながらも、マイルドな味わいで飲みやすいのが魅力ですが、実は家でも簡単に作ることができます。
今回は、水出しコーヒーの特徴やお湯出しコーヒーとの違い、おいしい作り方を紹介します。いつものコーヒーと一味違った味わいを、家でもゆっくり楽しんでみてください。
目次
- 1. 水出しコーヒーとは?
- 1-1. 特徴
- 1-2. アイスコーヒーと相性ぴったり
- 1-3. お湯出しコーヒーとの違いとは
- 2. 水出しコーヒーの作り方
- 2-1. バッグを使用
- 2-2. お水に直接浸す
- 2-3. コーヒーサーバー
- 2-4. 専用ポット
- 3. 水出しコーヒーをおいしく飲むコツ
- 3-1. コーヒー豆の選び方
- 3-2. お水は軟水を
- 3-3. 一晩置く
- 3-4. 抽出時間に注意
- 3-5. なるべく早く飲みきる
- 4. 水出しコーヒーはこんな人におすすめ
- 4-1. クリアな味が好きなひとにおすすめ水出しコーヒー
- 4-2. 忙しい人におすすめ水出しコーヒー
- 5. 簡単でおいしい!アレンジレシピ
- 6. おいしい水出しコーヒーをゆったり楽しもう
水出しコーヒーとは?
特徴
「水出しコーヒー」とは、その名の通りお水で抽出したコーヒーのことです。「コールドブリュー」や「ダッチコーヒー」とも呼ばれますが、アイスコーヒーとは入れ方が異なります。
アイスコーヒーはお湯で入れたコーヒーを氷等で冷やしたものですが、水出しコーヒーはコーヒー豆を常温のお水に浸し、ゆっくり抽出するので入れるのに時間がかかります。
お水で抽出するとコーヒー豆の油分が溶け出さず、渋味や苦味が抑えられたマイルドな味わいになります。つまり、さっぱりと飲みやすいのが水出しコーヒーの特徴です。
また、油分は空気に触れると酸化が進むため、お湯出しコーヒーは入れ立てを飲むのがおすすめですが、水出しコーヒーは油分の影響をあまり受けないので、時間が経ってもおいしく飲めます。
アイスコーヒーと相性ぴったり
お湯で入れたコーヒーを冷やすと、コーヒー豆の油分が酸化するため、おいしさが失われます。一方、水出しコーヒーはコーヒー豆の油分が溶け出さないので、大量に作って冷蔵庫で冷やしておいてもおいしく飲めます。さらに氷が一気に溶けず、味が薄くならないのもメリットです。
お湯出しコーヒーとの違いとは
一般的にお湯出しコーヒーは熱湯で抽出します。短時間で入れられる反面、コーヒーの香りが逃げやすく、コーヒー豆の油分も一緒に溶け出すため、苦味が出て濃厚な味わいとなります。※
また、油分は酸化しやすいため、時間が経つとコーヒーの味を変えてしまいますので、冷めないうちに飲むのがおいしい飲み方です。
一方、お水で時間をかけて抽出する水出しコーヒーは、お水と油が混ざり合わない性質からほとんど油分を含みません。抽出に数時間から半日ほどの時間がかかりますが、その分苦味や渋味がなく、くせのないマイルドな味わいとなります。
油分を含まないため酸化しにくく、長時間保存にも向いています。やかんやポット等に入れて冷蔵庫で冷やしておいても、味が変わりにくいため、おいしく飲めます。
水出しコーヒーの作り方
水出しコーヒーを作る際には、専用ポットがあると便利です。しかし抽出方法は麦茶と同じなので、いつも使っているポットやボトルがあれば、特別に用意する必要はありません。家族の人数等を考慮した容量のポットやボトルがあれば大丈夫です。
▼バッグを使用
水出しコーヒーを家で作る場合、1番手軽なのがコーヒーバッグを使った入れ方です。家にあるものででき、後片付けも楽なので、まずはこの方法で試してみましょう。
■用意するもの
- コーヒー粉(深煎りかアイスコーヒー用がおすすめ)
- お茶用バッグ
- お水
- 容器(ポットやピッチャー等)
■手順
- お茶用の不織布バッグにコーヒー粉を入れる。量は「お水:コーヒー粉=10:1」が目安。
- 1つのバッグに入りきらなければ、複数準備する。
容器にお水を入れ、1.のコーヒーバッグを入れる。常温または冷蔵庫内で4~8時間抽出する。 - コーヒーができたら、コーヒーバッグを取り出す。
▼お水に直接浸す
コーヒーバッグを作らず、コーヒー粉をお水に直接浸す「浸漬抽出」と言われる方法です。この方法は抽出が安定しやすいため、技術による味の違いが出にくいのも特徴です。
最後、グラスに注ぐ際には、コーヒー粉を漉すためのフィルターを準備しておきましょう。
用意するもの
- コーヒー粉
- お水
- 容器×2(大きめのポット等)
- フィルター
- スプーンorマドラー
手順
- 容器にお水を500ml入れ、コーヒー粉40gを入れる。
- マドラーやスプーン等でかき混ぜ、コーヒー粉を全体に広げる。
- 冷蔵庫で8時間程度放置する。
- フィルターを使用して別の容器にコーヒー粉を漉して完成。
コーヒー粉が多くなってくると漉すのに時間がかかるため、途中で粉を取り除くとよいでしょう。
▼コーヒーサーバー
日常的にドリップコーヒーを入れている方は、その道具を利用して手軽に水出しコーヒーが作れます。
用意するもの
- コーヒーサーバー
- コーヒー粉
- お水
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- スプーンorマドラー
手順
- コーヒーサーバーにコーヒー粉50gを入れ、常温のお水400~500mlを注ぐ。
- マドラー等で全体をかき混ぜ、冷蔵庫に8時間程度置く。
- ドリップコーヒーを入れる要領でコーヒー粉を漉しでできあがり。
▼専用ポット
水出しコーヒーを入れるための専用ポットを使い、1滴ずつ抽出する「点滴抽出」と言われる方法です。タンクのお水が落ちきるまで約2〜3時間なので、他の入れ方より比較的早く水出しコーヒーが作れます。
用意するもの
- コーヒー粉
- お水
- 水出しコーヒー専用サーバー
- スプーンorマドラー
手順
- コーヒー粉40gをフィルターに入れる。
- お水を少し入れ、マドラー等で軽くかき混ぜてコーヒー粉全体を湿らせる。かき混ぜすぎると苦味が出るので注意。 粉の表面を平らにして、丸い濾紙をのせると水滴が落ちる時にできる凹凸を防ぎ、均一にお水が通る。
- 2.のフィルターをサーバーにセット。
- フィルターの上にタンクをセットし、450mlのお水を注ぐ。
- タンクに蓋をして、お水がすべて落ちるのを待つ。
- タンクのお水がすべて落ちたら完成。
水出しコーヒーをおいしく飲むコツ
コーヒー豆の選び方
コーヒー豆は焙煎によって風味や香りが異なります。様々な焙煎方法がありますが、水出しコーヒーにはイタリアンローストやフレンチロースト等の深煎りがおすすめです。一般的には、浅煎りほど酸味が強くなり、深煎りほど苦味が強くなります。
水出しコーヒーはマイルドな風味になるため、コーヒー豆の持つ、本来の味わいをそのまま感じられるのが魅力です。深煎りを選ぶとより味わい深い水出しコーヒーを作ることができます。豆の挽き方は、細挽きから中挽きが良いでしょう。
お水は軟水を
お水の硬度はコーヒーの味を大きく左右します。お水の硬度を簡単に言うと、水分中に含まれるミネラルの量を表す基準値。硬度が高いほどカルシウムやマグネシウム等のミネラルを多く含んだお水ということになります。
そのためヨーロッパ等に多い硬水は、お水自体に味を感じることも多く、コーヒーの味にも影響を与えます。カルシウムやマグネシウムはコーヒー豆の成分と反応しやすく、苦味や渋味を引き出します。そのため、硬水で入れたコーヒーは苦味のある主張の強い味になります。
一方、ミネラルの少ない軟水で入れたコーヒーは、酸味が引き立つやわらかい風味になります。コーヒー豆本来の味を引き出す水出しコーヒーには、軟水が向いているといえます。 例えば、日本のウォーターサーバーのお水は軟水のミネラルウォーターを使用していることが多いので、水出しコーヒーを作るのにもぴったりです。
また、水道水で水出しコーヒーを作る際には、塩素のにおいが気になることもあります。冷蔵庫で冷やすと気にならなくなるので、冷蔵庫に入れて8時間程度待つか、抽出した後に冷蔵庫で冷やすと良いでしょう。
一晩置く
4~8時間かけて完成した水出しコーヒーを、さらに一晩置くと酸味がとれ、さっぱりした旨味が感じられます。酸味が気になる方は、1日置いてみるとよりマイルドな味わいに変化します。
酸化しない水出しコーヒーだからこそできる、時間経過による味の変化も楽しみのひとつ。自分好みの味を追求してみてください。
抽出時間に注意
抽出時間は4〜8時間と長めですが、水出しコーヒーが完成したらコーヒー豆はすぐに取り出しましょう。その際、コーヒー豆を搾るのも雑味が混じってしまうのでNGです。
水出しコーヒーの完成後に一晩置く場合も、コーヒー豆は取り出してください。コーヒー豆を長く浸けておくと、渋味や苦味が強くなり、水出しコーヒーの魅力が損なわれてしまいます。
なるべく早く飲みきる
水出しコーヒーは24時間を目安に飲みきりましょう。お湯で入れたコーヒーと比較すると長期間保存に適していますが、安全性の面からも2〜3日のうちには飲みきるようにしてください。作る前に、1日でどのくらいの量を飲むかを計算しておくと良いでしょう。
水出しコーヒーはこんな人におすすめ
マイルドで酸味も少ない水出しコーヒーは、コーヒーが苦手な方にも人気があります。ここでは、どんな方に水出しコーヒーがおすすめなのか紹介します。
クリアな味が好きなひとにおすすめ水出しコーヒー
「アイスコーヒーをおいしいと感じない」、「ホットコーヒーの苦味や酸味が苦手」という方は、水出しコーヒーがおすすめです。
ホットコーヒーやお湯で作ってから冷やしたアイスコーヒーは、コーヒーのコクを感じやすいため、苦手な方もいます。
水出しコーヒーはクリアでマイルドな味わいながらも、コーヒーの香りや味をしっかり感じることができます。ゴクゴクと飲めるのも魅力です。
忙しい人におすすめ水出しコーヒー
水出しコーヒーはお水につけておくだけで作れます。本格的なコーヒーを飲みたいけれど、朝にコーヒーを入れる時間がないという方は、夜のうちに仕込んでおけばOK。
忙しいけれどインスタントコーヒーは嫌、面倒でもコーヒーにはこだわりがあるという方にも、水出しコーヒーは十分に満足できる味わいです。
また長時間味が変わらないためマイボトルでの持ち運びにも便利。出先でわざわざコーヒーを買う必要もなくなります。
簡単でおいしい!アレンジレシピ
そのまま飲んでもおいしい水出しコーヒーですが、様々なアレンジを楽しむこともできます。いくつか紹介するので、好みやシチュエーションによって水出しコーヒーにひと工夫加えてみましょう。
•ミルクの代わりに、ココナッツミルクを加える
•甘味料に、ガムシロップやメープルシロップ、はちみつを入れる
•朝のスムージーに水出しコーヒーを加えて、カフェインを摂取する
•バニラアイスを浮かべてコーヒーフロートにする
お酒が好きな方は、カクテルに使うのもおすすめです。特にカルーアミルクと組み合わせたり、アマレットやポートワイン等と組み合わせたりすると、コーヒーに甘味が加わりおいしくなります。ここでは有名なカクテルレシピから2つ紹介します。
アイリッシュコーヒー
アイリッシュウイスキーを水出しコーヒーで割り、ザラメ、ホイップクリームをのせる。
本来は温かいコーヒーを使用したホットカクテルですが、現在はアイスコーヒーを使用し、アイスカクテルとしても楽しまれています。
カフェ・コン・セルベッサ
ビールとコーヒーを1:1で割る。
おいしい水出しコーヒーをゆったり楽しもう
水出しコーヒーは時間をかけてゆっくり抽出するので、コーヒー本来の味と深い香りを楽しめるのが特徴です。特別な道具がなくても家で簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
水出しコーヒーのお水は軟水がおすすめです。プレミアムウォーターのミネラルウォーターもコーヒーの味に影響を与えない軟水。非加熱処理によるお水本来のおいしさが特徴ですので、水出しコーヒーをより一層楽しむことができます。
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参考文献
- ※ 理由がわかればもっとおいしい!コーヒーを楽しむ教科書(監修井崎英典/2020)
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