ウイスキーと炭酸水の黄金比率は?おすすめのハイボールの作り方
爽快なのどごしと、軽快な味わいで大人気のハイボール。
ハイボールはウイスキーをソーダで割ったものですが、元々はお酒をソーダで割ったものを指していました。焼酎のソーダ割りをチューハイ、ウイスキーのコーラ割りをコークハイ等、なじみのある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、おいしいハイボールの作り方をはじめ、ウイスキーや炭酸水を選ぶポイントも解説します。ぜひ、様々な飲み方を試してみてください。
目次
- 1.おいしいハイボールの作り方
- 1-1.ウイスキーと炭酸水の黄金比
- 1-2.用意するもの
- 1-3.1.グラスに氷を入れて冷やす
- 1-4.2.ウイスキーを30ml注ぐ
- 1-5.3.炭酸水120mlを注ぐ
- 1-6.4.最後にワンステア
- 1-7.グラスにもこだわると、よりおいしく
- 2.ウイスキーにこだわると、よりおいしいハイボールができる
- 2-1.ウイスキーの種類
- 2-2.スコッチウイスキー
- 2-3.アイリッシュウイスキー
- 2-4.アメリカンウイスキー
- 2-5.カナディアンウイスキー
- 2-6.ジャパニーズウイスキー
- 3.炭酸水を知ると、もっとおいしくなる
- 4.アレンジでハイボールがさらに楽しく
- 5.ハイボールを飲んだら水分補給を忘れずに
おいしいハイボールの作り方
飲食店やバーで飲むハイボールはキリッと冷えておいしいと感じる方も多いのではないでしょうか。
正しい作り方をすれば、自宅でもおいしいハイボールを作ることができます。作り方をマスターして、ご家庭でも本格的なハイボールを楽しみましょう。
ウイスキーと炭酸水の黄金比
ハイボールの黄金比は「ウイスキー:炭酸水=1:4」です。ウイスキーの味を濃く味わいたいなら「1:3」でも問題ありません。
ただしウイスキーの種類や銘柄によって味わいが異なります。好みの銘柄や濃さによって黄金比も変化します。基本は「ウイスキー1:炭酸水3~4」と覚えておき、自分の好みの比率を見つけましょう。
用意するもの
おいしいハイボールを作る前に、まず材料と道具を用意しましょう。
【必要な材料と道具】
- ウイスキー:30ml程度(1杯分)
- 炭酸水:120ml程度(1杯分)
- 氷:適量
- ハイボール用グラス
- マドラー
1.グラスに氷を入れて冷やす
おいしいハイボールを作るには、まずグラスをしっかり冷やすことが大切です。グラスと氷に温度差があると、ウイスキーを注いだ途端に氷が溶け出してしまい、薄くなってしまうからです。また、氷が小さいとすぐに溶けてしまうため、ロックアイス等大きめの氷を使うことをおすすめします。
お店ではグラスを冷凍庫等に入れて、冷やしておくこともありますが、自宅で作る場合には氷で冷やす方が手軽です。氷をグラスにぎっしり入れ、ウイスキーを注ぐ前にマドラーで静かに混ぜます。これを「ステア」といい、バーテンダーがおこなっているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。
ステアにはグラスを冷やす役割があり、ハイボールをおいしく作るキーポイントでもあります。グラスが十分に冷えたと感じるまで静かにステアしましょう。
このとき、氷が多少溶けますが、お水はマドラーで氷を押さえてからグラスを傾けて捨てます。氷が減ってしまったらグラスいっぱいになるまで追加してください。
2.ウイスキーを30ml注ぐ
グラスを冷やしたら、先にウイスキーを注ぎます。量の目安はシングルの30ml程度です。
ウイスキーを注いだら、マドラーで再度ステアします。何も混ぜていないのにステアするのは、ウイスキーを冷やすためです。常温で保存するウイスキーも、しっかり冷やすことで、炭酸を注いだときに氷が溶けにくくなります。
3.炭酸水120mlを注ぐ
ウイスキーが冷えたら、炭酸水を注ぎます。ウイスキー30mlに対して炭酸水は4倍の量となる120mlを目安に静かに注ぎます。
炭酸水は直接氷に当てたり、勢いよく注いだりすると炭酸が抜けてしまいます。氷に当たらないようにグラスの縁に沿ってゆっくりと注ぐのがコツです。片手でグラスを傾けると、氷に当たらず注ぎやすくなります。
炭酸が苦手、微炭酸が好みという方は、勢いよく泡が立つように注ぐと良いでしょう。
4.最後にワンステア
最後にグルグルとステアしすぎてしまうと、炭酸水が泡立って抜けてしまうので、あまり混ぜないのがポイントです。
マドラーをゆっくりとグラスの底まで差し、氷を底からそっと持ち上げて下ろすようなイメージで1回から1回半回すと良いでしょう。注いだときにある程度混ざっているので、この程度で十分です。
ステアする際に、ウイスキーと炭酸水のグラデーションを味わうのも、自分で作る醍醐味。ゆっくりとやさしく最後にワンステアして、おいしいハイボールの完成です。
グラスにもこだわると、よりおいしく
自宅でハイボールを作る際は、グラスにもこだわるとより楽しみが増えます。グラスは口に直接当たるため、材質や厚さによって味わいも変わります。お気に入りのグラスで問題ありませんが、縦長のグラスならハイボールが作りやすくなります。
夏場にガブガブ飲みたいならジョッキ、休日前夜にゆっくり楽しみたいならタンブラー等、気分やシチュエーションでグラスを変えるのがおすすめ。冷たさを長時間キープできるステンレス製や、ハイボールの泡を楽しむための薄いガラス製等、機能面にこだわるのも良いでしょう。
ウイスキーにこだわると、よりおいしいハイボールができる
おいしいハイボールは作り方がポイントですが、肝心なのはメインの材料となるウイスキーです。ウイスキーにこだわると、自分好みのハイボールができます。おいしいハイボールを作るために、ウイスキーの種類や特徴、味わい等を知っておくと良いでしょう。ここではウイスキーの種類を紹介します。
ウイスキーの種類
ウイスキーにはモルトウイスキーとグレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーがあります。モルトウイスキーはモルト(大麦麦芽)のみを原料としており、グレーンウイスキーはライ麦や小麦、トウモロコシ等の穀物を原料としています。ブレンデッドウイスキーは、モルトとグレーンを組み合わせたものです。
モルトウイスキーの中でもシングルモルトと呼ばれるものは、ほかの蒸留所のウイスキーとブレンドせず、単一の蒸留所で作られたものを指します。その土地の気候や風土、お水等で特徴があり、独自の味わいを楽しめます。
また、生産国によってウイスキーの呼び方が異なり、スコットランドのスコッチ、アイルランドのアイリッシュ、アメリカのアメリカン、カナダのカナディアン、日本のジャパニーズが5大ウイスキーとされています。
気候や風土はもちろん、製法や原材料も異なるため、自分好みのウイスキーを探してみるのも楽しみのひとつです。
スコッチウイスキー
原料にはお水、イースト菌、大麦麦芽等の穀物だけを使用します。容量700L以下のオーク樽に詰めて、スコットランド国内の倉庫で3年以上熟成させる等、法律で厳密に義務づけられています。※1
麦芽を乾燥させる際にスモーキーな独特の香りがつきますが、蒸留所の場所や蒸留方法によって香りも味わいも変わってきます。蒸留所が海から遠いほど飲みやすく、海や島に近いほどくせが強くなるのも特徴です。
アイリッシュウイスキー
スコットランドよりも早く蒸留技術が伝わったとされ、ウイスキーについて長い歴史を誇るアイルランド。※1
原料は穀物で、木製の樽に詰めてアイルランド共和国もしくは北アイルランドにある倉庫で、3年以上熟成させること等が法律で義務づけられています。
3回蒸留しモルトを乾燥させるのに石炭を使うため、スモーキーな香りがなく、まろやかでマイルド。ウイスキー初心者でも飲みやすいでしょう。
アメリカンウイスキー
トウモロコシ、大麦、小麦、ライ麦等の穀物を原料としています。内側を焦がしたオークの新樽に詰めて熟成させるので、甘く香ばしい香りが特徴です。2年以上熟成させると、ストレートバーボンウイスキー、ストレートライウイスキー等と名乗れます。
ケンタッキー州発祥のバーボンが有名ですが、ケンタッキー州内でなくても原料の51%以上にトウモロコシを使用したものがバーボンと呼ばれます。ほかにも有名なテネシーウイスキーもあります。
カナディアンウイスキー
ライ麦、トウモロコシを原料とし、複数のウイスキーを混ぜるブレンデッドウイスキーが主流です。700L以下の木製容器で3年以上熟成させること等が法律で義務づけられています。
5大ウイスキーの中では軽い味わいで、クセのないマイルドさが特徴です。スムーズな口当たりで飲みやすいでしょう。
ジャパニーズウイスキー
発芽させた穀類を原料とし、蒸留時のアルコール度数は95度未満であること等が義務づけられています。5大ウイスキーの中では1番新しく、日本で初めてモルトウイスキーが作られたのは大正時代でした。
ウイスキーの製法をスコットランドで学んだため、スコッチウイスキーの製法に近いものが多いですが、熟成香や味わいはソフトで、スモーキーフレーバーは控えめです。繊細で上品な味わいが日本らしさといえます。
炭酸水を知ると、もっとおいしくなる
おいしいハイボールを作るには炭酸水も大切です。炭酸の「強度」と「硬度」で味わいが大きく変わります。 炭酸の強度は「GV(ガスボリューム)」で表され、飲料中の二酸化炭素の含有量を表します。数字が大きいほど二酸化炭素の含有量が多く、シュワシュワとした刺激が強く、キリッとした爽快感につながります。※1
一方で微炭酸の場合はまろやかな口当たりになります。強炭酸は、ウイスキーの風味が飛んでしまうことがあるため、ハイボールには不向きとされています。
炭酸水の硬度とは、お水の中に含まれるマグネシウムとカルシウムの含有量のことを指します。WHO(世界保健機関)では硬度120mg/L未満で「軟水」、120mg/L以上で「硬水」と基準を定めており、日本のお水はほとんどが軟水です。※2
硬水の炭酸水はしっかりと味わいがあり、軟水の炭酸水は優しくまろやかな口当たりになります。
日本では軟水を好む傾向にありますが、ウイスキーとの相性もあるので、好みの炭酸水を見つけてみましょう。好みがわからない場合は、軟水の弱炭酸水から試してみるとよいでしょう。
アレンジでハイボールがさらに楽しく
ハイボールはアレンジもできます。色々なアレンジを試せるのは自宅ならでは。おすすめレシピを紹介します。
ハーブ
ミント等のハーブを添えると、スッキリとした風味がハイボールの爽快感を際立たせてくれます。スーッとした涼やかな香りが特徴のミントは、暑い時期におすすめです。
フルーツ
レモンを搾ったり、カットレモンを入れたりするのは定番ですが、ほかのフルーツとの相性も抜群。季節のフルーツを色々と試してみましょう。
柑橘系のライムやオレンジを入れると、飲みやすい口当たりになり、甘酸っぱいイチゴはハイボールを爽やかに演出してくれます。
スパイス
ピリッと刺激が欲しい場合には、スパイスでアレンジするのがおすすめ。キッチンにある黒胡椒を少し振りかけるだけで、ハイボールがシャープな味わいになります。香りの高い山椒は、ウイスキーの香りを引き立ててキリっとした味わいに。スパイス系でアレンジすると、肉料理との相性も良くなります。
ハイボールを飲んだら水分補給を忘れずに
ハイボールの黄金比は「ウイスキー1:炭酸水4」です。濃いめが好みなら「1:3」もおすすめです。
おいしいハイボールを作るコツは、グラスを冷やすことと、炭酸水を静かに注ぐことです。ウイスキーの種類や炭酸水にこだわると、よりハイボールがおいしくなります。ただし、アルコールには利尿作用があるため、ハイボールを飲む際には脱水に気をつけましょう。※3
体内のアルコール濃度が高くなると悪酔いにもつながるため、ハイボールを飲むときには水分補給を忘れないように注意。チェイサーとしてお水を準備しておくと、よりおいしくハイボールを楽しむことができるでしょう。
自分の好みのハイボールを追求してみるのはいかがでしょうか。
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参考文献
- ※1 ウイスキー・ブランデーに関するもの【ウイスキーの歴史】(国税庁)
- ※2 炭酸飲料由来の二酸化炭素摂取量(厚生労働省)
- ※3 軟水・硬水ってなあに?(神奈川県)
- ※4 新生活の気の緩みに気を付けて 飲酒にまつわるウソ・ホント(早稲田ウィークリー)
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