赤ちゃんの寝汗がすごいのはなぜ?理由と寝汗対策、注意点を紹介!
赤ちゃんが寝ているときに大量の汗をかいていて、驚いたことがあるパパママも多いのではないでしょうか。赤ちゃんの寝汗がすごいと心配になってしまいますよね。
赤ちゃんは汗をかいて体温調整をしているので、汗をかくこと自体は正常なことで心配ありません。しかし、あせもの発生や水分不足等の注意すべきポイントもあるので、赤ちゃんの寝汗対策について知っておきましょう。
本記事では、赤ちゃんの寝汗がすごい理由と、注意点や対策について詳しく解説します。
目次
赤ちゃんの寝汗がすごい理由
寝ているだけの赤ちゃんでも洋服や寝具を触ると、汗でじっとりしている…ということがありますよね。赤ちゃんの寝汗がすごいのは、次の3つの理由が考えられます。
- 汗腺密度が高い
- 体温調節がうまくできない
- 室温や寝具が合っていない
これら3つの理由について、以下で詳しくみていきましょう。
汗腺密度が高い
赤ちゃんや子どもが大人よりもよく汗をかくのは、汗腺の密度が高いからです。大人と子どもで、汗を分泌する汗腺の数は変わりません。そのため、身体の小さな赤ちゃんは汗腺の密度が大人より高いという特徴があります。
汗を分泌する能力は大人より赤ちゃんの方が弱いのですが、汗腺が密集しているので服が濡れるほどの寝汗をかいてしまうことがあるのです。
汗腺自体は胎児のときからありますが、汗を分泌できるようになるのは胎生後期から生後約2年の間といわれています。2~3歳頃までに自然の暑さの中で育つことで高い発汗能力が身につくので、赤ちゃんが寝汗をかくのは悪いことではありません。※1
体温調節がうまくできない
赤ちゃんは体温調節がうまくできないのも、寝汗を大量にかく理由のひとつです。人間は体温を36~37℃前後に保つようになっていて、これは赤ちゃんでも大人でも変わりません。※2
大人の場合、暑いところでは皮膚血管を拡張して放熱し、寒いところでは皮膚血管を収縮させて放熱を防ぐという皮膚血管運動によって体温を調節します。赤ちゃんも同様に皮膚血管運動は起きますが大人ほどの能力はなく、体温を調節できる範囲はそれほど広くありません。※1
そのため、赤ちゃんは皮膚血管の拡張だけでは体温を十分に下げられず、より体温を下げるために汗をたくさんかいている場合があります。
室温や寝具が合っていない
室温や寝具が合っていない場合も、赤ちゃんが寝汗をたくさんかいてしまいます。「冬は 部屋が寒いから」「夏に冷房で冷えないように」といった理由で、厚着させすぎたり布団をかけすぎたりすると、パパママの想像以上に赤ちゃんは暑いと感じているかもしれません。
赤ちゃんの夜泣きはおむつやミルク以外に、「部屋の温度が高い」「寝間着の着せすぎ」「寝具のかけすぎ」等による暑さに不快感を覚えているケースも多いです。赤ちゃんは自分で寝間着や布団を調整できないので、大人がこまめにチェックしてあげましょう。
赤ちゃんの寝汗対策:知っておくべき注意点と予防法
赤ちゃんが寝汗をかくのは悪いことではありませんが、たくさん汗をかいているときは次の3つに注意してあげてください。
- あせも
- 寝冷え
- 水分不足
赤ちゃんの寝汗によるトラブルについて、以下で詳しく解説します。
あせも
汗による肌トラブルに多いのが、あせもです。あせもはかゆみのある赤い湿疹で、首やひじ、ひざの裏等、汗がたまりやすい場所によく現れます。服で覆われた胸や背中も汗をかきやすく、あせもができやすいので注意しましょう。
かいた汗が蒸発しにくいと、汗が通る汗管(かんかん)といわれる管の中に汗がたまります。汗管内にたまった汗が周辺の組織に漏れ出てしまうと、あせもの原因になります。
あせもは自然に治ることも多いのですが、かゆみにより皮膚を引っ搔いてしまうと化膿するケースもあるので、あせもができないよう長い時間汗をかいたままにしておくのは避けましょう。※3
寝冷え
赤ちゃんを寝かせるときは、寝冷えにも注意が必要です。汗で濡れた寝間着をそのままにしていたり、赤ちゃんが暑さでタオルケットを蹴ったままになっていたりすると、身体が冷えてしまいます。また、汗の流しすぎを気にして冷房を効かせすぎるのも、寝冷えの原因になります。
寝汗による寝冷え対策には、スリーパーが人気です。
スリーパーとは寝間着の上から着せる赤ちゃん用の寝具のことです。用途や月齢に合わせてベスト型やおくるみ型等の様々な形のものが売られています。スリーパーは温度調整がしやすく、タオルケットのように赤ちゃんが蹴ってはだけてしまう心配もありません。素材は季節に合わせて選ぶのがおすすめです。夏の間は通気性が良いもの、汗を吸ってくれるものを選び、それ以外の季節は保温性の高いものが良いでしょう。
ただし、当然ながら着せすぎには注意してください。
水分不足
赤ちゃんは大人よりも汗をかきやすいので、汗がたくさん出るような暑いところでは赤ちゃんが脱水症状を起こしてしまうかもしれません。特に睡眠中は汗をかきやすく、深く眠っているときほど汗の量が増えます。※1
そのうえ、赤ちゃんは睡眠時間が長いので、1日を通して汗をかきやすい状態です。新生児期の1日の睡眠時間は約16〜20時間で、ほとんどが睡眠時間となっています。※4
そのため、赤ちゃんが汗のかきすぎで脱水症状を起こさないように、水分補給が必要です。
赤ちゃんの寝汗対策のポイント5選
あせもの発生や水分不足といったトラブルを防ぐために、赤ちゃんが寝汗をかいているときは次のような対策をしてみてください。
- こまめに汗を拭く・着替えさせる
- バスタオルやフェイスタオルを活用する
- 汗とりパッドを活用する
- 室温や寝間着・寝具を調整する
- 水分補給をする
それぞれの対策について、以下で詳しくみていきましょう。
こまめに汗を拭くことと着替えさせる方法で快適さを保つ
赤ちゃんが寝汗をかいていたらこまめに汗を拭いて、寝間着が濡れていたら着替えさせてあげましょう。赤ちゃんは汗をかいても自分で対処できないので、周りの大人が注意深く見てあげることが大切です。
汗をかいたままにしておくとあせもや寝冷えの原因となるので、寝汗をかいていないか、服が濡れていないかをこまめにチェックするようにしてください。
有用なバスタオルとフェイスタオルの使い方
バスタオルを赤ちゃんの身体の下に敷いておくと、汗をよく吸ってくれて交換も簡単なのでおすすめです。赤ちゃんは頭も汗をかきやすいので、フェイスタオルを頭の下に敷いておくのも良いでしょう。
寝間着だけでなく、寝具が濡れていても寝冷えの原因になります。夜中にシーツを交換するのは手間がかかるので、前もってバスタオルを敷いておけば濡れても素早く取り替えられます。バスタオルならほとんどのご家庭にあるアイテムなので、ぜひ今日から実践してみてください。
汗とりパッドの効果的な使い方と選び方のポイント
背中の中央に装着し、肌着の上から使うのがコツです。こまめな交換と洗濯も大切です。素材は肌に優しい天然素材、サイズは体格に合ったものを選びましょう。事前に吸水性や通気性、速乾性も十分なものか確認しましょう。洗濯のしやすさやデザインも考慮して、赤ちゃんにぴったりのパッドを見つけて、快適な睡眠をサポートしてあげてください。
室温を調整し快適な睡眠を得るための寝間着・寝具の用意
赤ちゃんがたくさん寝汗をかいているときは、エアコンの温度設定を見直したり、部屋のドアや窓を開けて空気を入れ替えたりして室温を調整してあげましょう。室温が適切か、汗を拭いてあげるタイミングで一緒に確認してみてください。
室温をチェックするときに、寝間着や寝具が暑すぎないかどうかを確認することも大切です。大人は自分で服や布団を調整できますが、赤ちゃんは暑くても自分でどうにかすることはできません。
寝汗が多いようなら、寝間着を薄手のものや汗を吸いやすいものに変えてあげましょう。タオルケット等、肌触りが良くて熱を逃せる素材の寝具をかけてあげるのもおすすめです。
こまめに水分補給をさせる
赤ちゃんは母乳やミルクで水分補給するので、夜中の授乳も大切だといえます。また、月齢が上がって白湯や麦茶等も飲めるようになったら、こまめに飲ませてあげてください。
寝汗を拭くタイミングで赤ちゃんが起きていれば、水分補給も一緒にできると良いでしょう。
赤ちゃんが汗をかくのは大切なこと
赤ちゃんが汗をかくのは大切なことなので、寝汗が多いからといって過度に心配する必要はありません。寝汗の量よりも、「部屋が暑くないか」「服が濡れていないか」等をチェックして、あせもや寝冷えを防いであげることが大切です。
スリーパーや汗とりパッド等の便利なグッズも使いながら、パパママ、家族で協力して赤ちゃんが汗をかく様子を見守ってあげましょう。
赤ちゃんのいる家庭にはウォーターサーバーがあると便利
ウォーターサーバーがあると、ミルクや離乳食作り、水分補給等の様々なシーンで便利に使えます。そのほか、赤ちゃんの汗を拭くための濡れタオルも簡単に準備できる等、赤ちゃんのいる家庭にウォーターサーバーはとてもおすすめです。
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参考文献
- ※1 乳幼児・高齢者の体温調節(繊維機械学会誌)
- ※2 生理(厚生労働省)
- ※3 あとぴいなう(NPO法人日本アトピー教会)
- ※4 未就学児の睡眠指針(厚生労働省)
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