便秘は赤ちゃんでも注意!お家でできる対策を紹介
赤ちゃんは便秘と無縁だと思っている方もいるかもしれませんが、実は赤ちゃんも便秘になることがあります。
赤ちゃんは身体が未熟なので、大人以上に便秘によって体調へ影響が出ることがあるので要注意です。厄介なのは、赤ちゃんの便秘は判断がつきにくいということです。この記事では、赤ちゃんの便秘を判断するためのポイントや原因、ご家庭でできる対策等を詳しく紹介していきます。
目次
赤ちゃんの便秘は判断が難しい
赤ちゃんの便秘は判断が難しく、大人であれば排便の頻度やお腹の調子で自己判断できますが、赤ちゃんの場合は、うんちの回数や本人の様子を見ながら判断する必要があります。
赤ちゃんのうんちの回数
そもそも赤ちゃんのうんちの回数はどれくらいが適切なのでしょうか。
一例として、「日本人の満1歳までの赤ちゃんでは1日1~10回、1歳で2回程度」※1
「週に3回より少なかったり、5日以上出ない日が続いたりすれば便秘」※2
といった説が唱えられていますが、うんちの回数には個人差があります。つまり、赤ちゃんの適切なうんちの回数に明確な基準はないのです。
赤ちゃんの便秘の定義
赤ちゃんと一口に言っても、生後1か月までの新生児と生後2か月~1歳未満の乳児、それ以降の幼児では身体の成長度合いが異なります。赤ちゃんの成長に応じて、うんちの回数や性質も変化するため、うんちの回数だけでは便秘かどうかを判断するのは難しいと言えるでしょう。
赤ちゃんの便秘で確認すること
それでは、赤ちゃんの便秘は具体的にどう判断すればいいのでしょうか。次に挙げる5つのポイントのいずれかに当てはまる場合は、便秘の可能性があると考えられます。
赤ちゃんがずっと泣いている・機嫌が悪い
赤ちゃんが泣いているとき、ミルクをあげたりおむつを替えたりして不快な要因を取り除いてあげれば、たいていの場合は泣き止みます。それでも泣き止まなかったり機嫌が悪かったりするのであれば、うんちがお腹の中に溜まっていることが原因で不快に感じているのかもしれません。
お腹がパンパンに張っている
赤ちゃんのお腹がパンパンに張っているのであれば、中にうんちが溜まっているサインかもしれません。ミルクを飲んだ直後の赤ちゃんはお腹が膨らむものなので、確認する場合は空腹時のお腹の様子を見てみましょう。お腹が張っていて、うんちがあまり出ていないようであれば便秘の可能性があります。
ミルクや離乳食の量が減っている
普段のミルクや離乳食で摂取している量より、明らかにミルクや離乳食の量が減っている場合も便秘の疑いがあります。大人と同じく、赤ちゃんも便秘でお腹が苦しいと食欲が減ってしまうものです。ただ、体調が悪くて食欲が減退している可能性もあるため、他のサインと合わせて判断する必要があります。
うんちをするときにいきんでいる
便秘だとうんちがたくさん溜まっていて出にくいことがあります。赤ちゃんがうんちをするときに力強くいきんで出にくそうにしているなら、便秘の可能性があります。
うんちが硬い・コロコロしている
離乳食期までの赤ちゃんであれば、通常のうんちは緩めです。うんちの様子を観察して、普段よりも固かったりコロコロしていたりする場合には、水分不足で便秘を引き起こしているかもしれません。うんちに少し血がついているときは、硬いうんちによって肛門が傷ついている可能性もあり注意が必要です。
赤ちゃんの便秘の原因
赤ちゃんは消化器官の発達が未熟なため、うんちの形状や回数が安定しません。
また、筋肉も未発達なのでうんちを外に出す力も弱く、便秘を引き起こしやすいとされます。続いては、赤ちゃんの便秘の主な原因について見ていきましょう。
ミルクや水分等の不足
1つ目の原因として考えられるのが、ミルクや水分の不足です。母乳や混合栄養(母乳とミルクを組み合わせて飲ませている場合)だと、赤ちゃんがどれだけ飲んだかがわかりにくくいため、量が足りていないこともあります。おっぱいの張りがあまりなかったり、赤ちゃんの体重増加が思わしくなかったりする場合は母乳不足かもしれません。
既に離乳食を始めている赤ちゃんであれば、食べているものの食物繊維や水分が不足している可能性があります。便秘が疑われるようなら食事メニューを見直してみましょう。
ミルクの種類
海外からの報告では、生後1週間の新生児では1日平均4回うんちが出るとされ、うんちの回数は授乳法によっても変わるという結果が示されています。具体的には、生後3か月間において母乳で育てている赤ちゃんは1日平均3回、粉ミルクで育てている赤ちゃんは1日平均2回とされ、母乳栄養の方がうんちの回数が多くなる傾向にあるということです。※3
また、粉ミルクで育てている赤ちゃんのうんちの回数は、ミルクの種類にも影響され、大豆からできたミルクだと硬いうんちになりやすい等、うんちの形状も変化するとの研究結果も報告されています。※3
疾患の可能性
便秘は大きく分けて、普段うんちのよく出る赤ちゃんが一時的に便秘となる一過性便秘と、便秘が1~2か月以上続く慢性便秘があります。
慢性便秘の場合には、特定の疾患が原因となっているケースもあるため要注意です。生まれつき肛門の開きが十分でない鎖肛(さこう)や、腸の一部機能に異常があるヒルシュスプルング病等、先天性の病気によって便秘が慢性化しているのであれば治療が必要となります。※2
赤ちゃんの便秘対策
赤ちゃんのうんちがなかなか出なくて便秘が疑われるとき、お家で簡単にできる便秘対策はどんなものがあるのでしょうか。赤ちゃんの便秘対策として広くおこなわれている4つの方法を紹介します。
お腹のマッサージをする
赤ちゃんの便秘対策法1つ目は、お腹のマッサージをしてあげることです。次のようなマッサージ法が便秘対策に良いと言われています。※4
- 「の」の字マッサージ:おへそを中心として「の」の字を描くように、時計回りに手のひら全体で赤ちゃんのお腹をマッサージしましょう。
- 足の前後運動:赤ちゃんを仰向けに寝かせ、両足を持って、交互にゆっくり前後するとお腹への刺激になります。
- 腹ばい運動:自分で上半身を起こせる赤ちゃんの場合は、腹ばいにしてあげるとお腹への刺激になります。
水分補給をさせる
離乳食をスタートした頃の赤ちゃんに多いのが、母乳やミルクによる水分補給が減ったことによる水分不足が原因の便秘です。離乳食初期の赤ちゃんの便秘が気になる場合は、離乳食に加えて、白湯や麦茶等で水分を意識的に与えてみるのもいいでしょう。
果汁やヨーグルトを与える
離乳食をスタートした後の赤ちゃんであれば、消化の良いものや果汁・ヨーグルトを与えるのも便秘対策に良いとされています。
果汁を与える場合は、プルーン・りんご・柑橘系等の果汁をお水で3倍程度に薄めて10~20mlくらい飲ませてあげましょう。ヨーグルトは毎日少しずつ食べさせてあげると、うんちが出やすくなる場合があります。※2
ただ、乳製品やりんご等は、アレルギー物質を含む食品としてあげられています。※5
赤ちゃんにとって初めての食品を使う際は、十分に注意しましょう。何かあったときのためにすぐ医師に相談できるよう、平日(病院が開いている日)の午前中に食べさせるようにしましょう。
綿棒を使った浣腸
赤ちゃんの肛門を綿棒で刺激する「綿棒浣腸」も、便秘対策におこなわれる方法の1つです。
ベビーオイルやワセリン等滑りのよくなるものを塗った綿棒を1cmほど赤ちゃんの肛門に入れ、中をなぞるようにゆっくりと10秒程度回してから抜きます。※4
このとき綿棒の先にうんちがつけば、まもなく出るサインです。
肛門や内部を傷つけないように優しく刺激してあげれば、毎日おこなっても問題ありません。※2
気になる場合は医師へ相談しよう
赤ちゃんが元気な様子でしっかりと食欲があり、体重も問題なく増えているようであれば、ママやパパは過度な心配をせず、ゆったりとした気持ちで見守ってあげましょう。便秘かもしれないと感じたときは、今回紹介した自宅でできる便秘対策をおこなってみてください。
便秘対策を継続しているにもかかわらずうんちの出ない日が続いて、赤ちゃんの様子が気になる場合には医師へ相談しましょう。
赤ちゃんの便秘には周囲の人の注意が大切
うんちの回数は個人差があるので、赤ちゃんの便秘を判断するのは難しいものです。便秘ではないかとママ一人で考え込むのではなく、パパや周りの人に相談して一緒に考えるようにしてみてください。
そして、赤ちゃんの様子に変化が見られるなら、ためらわずにかかりつけ医に診てもらうことが大切です。ママやパパ、家族皆で赤ちゃんの様子を見守り、細かな変化に気づいてあげましょう。
お家にウォーターサーバーがあると白湯や麦茶等を簡単に準備できて、赤ちゃんの水分補給も手軽におこなえます。さらには、手間のかかるミルクや離乳食作りにもウォーターサーバーは便利です。5歳以下の子どもや妊婦の方がいるお家庭限定でご利用いただけるお得なプラン「PREMIUM WATER MOM CLUB」を検討してみてはいかがでしょうか。
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参考文献
- ※1 小児外科だより(岩国医療センター)
- ※2 こどもの便秘 −正しい知識で正しい治療を−(小児慢性機能性便秘診療ガイドライン作成委員会)
- ※3 小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン(日本小児栄養消化器肝臓学会・日本小児消化管機能研究会編集)
- ※4 赤ちゃん&子育てインフォ 便秘編(母子衛生研究会)
- ※5 食物アレルギー(厚生労働省)
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