非加熱処理のミネラルウォーターの安全性は?大切なお水を選ぶために
おいしく安全なお水を飲むために、ミネラルウォーターの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
ミネラルウォーター選びの際、気になるポイントのひとつが加熱の有無。「非加熱処理のお水は安全なの?」という声もよく聞きます。毎日飲むお水だからこそ、安全性とおいしさにはこだわりたいものです。
本記事では、加熱処理、非加熱処理それぞれのミネラルウォーターの特徴や安全性について解説します。
目次
そもそもミネラルウォーターってなに?
農林水産省の「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」によると、以下の条件に見合ったお水をミネラルウォーター類と称します。※1
地下水等のうち飲用適の水(カルシウム、マグネシウム等(硬度)及びpH値を除き、水道法(昭和32年法律第177号)第4条に適合する水をいう。)を容器に詰めたもの(炭酸飲料の日本農林規格(昭和49年6月27日農林省告示第567号)に規定する炭酸飲料を除く。以下「ミネラルウォーター類」という。)
ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン 引用
また、ミネラルウォーター類の中で、ナチュラルウォーターやナチュラルミネラルウォーター、飲用水という表記もあり、それぞれ以下のように定義されています。
ナチュラルウォーター
水質や水量が安定した特定の水源から採水される地下水を原水としています。不純物を取り除くために加熱殺菌や沈殿、ろ過はおこないますが、それ以外の処理はおこなわれません。
ナチュラルミネラルウォーター
特定の水源から採水される地下水のうち、地下を浸透する間にミネラル成分が溶け込んだものを原材料としたお水をナチュラルミネラルウォーターと称します。ナチュラルウォーターと同じく、加熱殺菌や沈殿、ろ過以外の処理はおこなわれません。
ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる等の目的でミネラルの調整、ばっ気(お水の中に酸素を送り込むこと)、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等がおこなわれているものです。
飲用水又はボトルドウォーター
前述の3種以外のお水は、飲用水もしくはボトルドウォーターと呼ばれています。
加熱処理と非加熱処理の違い
製造方法
ミネラルウォーター類の製造方法は加熱処理と非加熱処理で異なります。 まずは原水を採水してろ過し、不純物を取り除くところまでは、どのミネラルウォーター類も同じです。
加熱処理の場合はこの後、熱を加えて殺菌をおこない、さらにろ過を実施します。一方、非加熱処理の場合は、加熱で殺菌する代わりにオゾンや紫外線による殺菌、あるいはフィルターによる除菌をおこないます。※2
このように処理されたお水がミネラルウォーター類として販売されます。
▼製造方法の違い※3
加熱処理 | 非加熱処理 |
---|---|
1.採水 | 1.採水 |
2.ろ過(荒ろ過) | 2.ろ過(荒ろ過) |
3.加熱殺菌 | 3.フィルター除菌、オゾン殺菌、紫外線殺菌 |
4.ろ過 | 4.ろ過 |
それぞれの特徴
加熱処理と非加熱処理のミネラルウォーターにはコストや味等について、それぞれ特徴があります。
日本のウォーターサーバーに採用されているミネラルウォーターは、加熱処理をしたものが多くみられます。非加熱と比較して低コストで製造できるというのがその理由です。コストを抑えながらも殺菌力を高めているのが加熱処理のミネラルウォーターの特徴です。
一方、非加熱処理のミネラルウォーターは、加熱処理よりも製造コストがかかりますが、熱を加えていないため、お水に溶けている酸素分子(溶存酸素)が豊富に含まれています。 酸素分子は、私たちがお水を飲んだときに「おいしい」と感じられる要素のひとつです。※3
ただし、非加熱処理の中でも、オゾン殺菌、紫外線殺菌の場合は「ボトルドウォーター」に分類されます。非加熱処理のフィルター除菌をおこなっているお水が、「ナチュラルミネラルウォーター」と称され、ミネラル等が熱で変性しないため、お水本来のおいしさや品質を保っているのが特徴です。
非加熱処理の安全性は?
厳しい基準に適合したミネラルウォーターだけが販売されている
「加熱によって菌やウイルスが死滅するのはわかるけど、非加熱処理のミネラルウォーターは本当に安全なの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。
日本で製造されるミネラルウォーター類は、殺菌・除菌方法が食品衛生法で厳密に定められています。加熱殺菌以外にろ過除菌や紫外線殺菌、オゾン殺菌の方法において明確な管理基準が設けられており、条件を満たさずに処理されるお水はミネラルウォーター類として流通させることができません。※5
ただし、海外から輸入されるミネラルウォーターには殺菌や除菌が不要なものもあります。この場合、原水の水質や水源周辺の環境保全等に厳しい基準を設けることで、品質管理をしています。※5
つまり、非加熱処理のミネラルウォーターにおいても、厳しい基準に適合したものだけが流通する仕組みとなっているのです。
どんな検査がされているの?
各メーカーによって検査内容に差異はありますが、非加熱処理のミネラルウォーター類には、厳しい検査が実施されています。プレミアムウォーターでは、以下のような検査がおこなわれています。
栄養表示成分検査
ミネラルウォーター類は、栄養の供給源として占める割合が他の食品類よりも少ないため、栄養表示成分検査は義務付けられていません。※6
しかし、非加熱処理のナチュラルミネラルウォーターの品質を管理するため、またユーザーのお水選びの基準の一つとなるように、栄養成分検査が実施されています。
放射性物質検査
お水から放射性物質(セシウム)が検出されないか否かを確認する検査です。基準値は政府によって10ベクレル/kg未満と定められており、各メーカーの公式Webサイト等に検査結果が開示されています。※7
原水2項目検査
ミネラルウォーター類として処理する前の原水を、基準の2項目について検査します。一般細菌や大腸菌群等、人体へ害を及ぼすものが含まれていないか否かを確認します。
製品水5項目検査
お水をボトルへ充填したあとの製品水について、「混濁」、「沈殿物、固形の異物」、「大腸菌群」、「細菌数」、「真菌(カビ)」の5項目を調べる検査です。
清涼飲料水成分規格47項目検査
清涼飲料水の成分規格に則り、前述の5項目に加えて鉛や水銀等の42項目の検査を実施しています。
- ※2022年5月12日時点での検査項目です。
赤ちゃんや妊婦さんにもいいの?
赤ちゃんに硬水はNG
ここまで解説してきたように、流通しているミネラルウォーター類は、その厳しい製造と検査の工程を経たものだけですので、もちろん赤ちゃんの飲料水としても利用できます。
ただし、ミネラルウォーター類の中でも「硬水」と呼ばれる種類のお水は、赤ちゃんに与えないようにしてください。お水は1ℓあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量によって、硬度という目安が定められており、硬度120mg以上は硬水、120mg未満は軟水と呼ばれます。
硬度が高い硬水は、軟水よりもミネラル成分を多く含んでいます。赤ちゃんは内臓が未発達のため、ミネラル豊富な硬水を飲むと臓器に負担をかけてしまうのです。また硬水は粉ミルクが溶けにくいというデメリットもあります。※8
赤ちゃんへ与えるミネラルウォーターは軟水を選ぶようにしましょう。
妊婦さんや出産後のママにはウォーターサーバーが便利
子育て世帯に人気のウォーターサーバーは、ほとんどのメーカーが軟水を採用しています。赤ちゃんも飲めるお水を快適に利用できるため、何かと忙しい産後のお母さんや妊婦さんのいるご家庭に支持されています。
妊娠中の身体や赤ちゃん連れで、重いミネラルウォーターを家まで持ち帰るのは負担が大きいものです。ウォーターサーバーなら必要な量のお水が自宅まで届くため、買い物で大変な思いをすることもありません。
また、温水や冷水をすぐに使えるのもウォーターサーバーのメリットです。一般的に生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜問わず2~3時間おきの授乳が必要です。ウォーターサーバーであればお湯が出るので、お水から沸かす手間もかかりません。
プレミアムウォーターは非加熱処理の天然水
安心・安全へのこだわり
プレミアムウォーターのウォーターサーバーは、安全性に徹底的にこだわった非加熱処理の天然水を採用しています。お届けするお水はすべて、赤ちゃんのミルク作りにも使える弱アルカリ性の軟水です。
原水を採水する場所は、富士吉田や岐阜北方等の厳選した採水地のみです。くみ上げた原水を製品として製造する工程では、厳しい品質管理検査を実施しています。また、一日も欠かさず定期検査をおこない、また月に1回の放射性物質検査をおこなっています。
「ご自宅に届いたあとも安心してお水を飲み続けてほしい」という思いから、お水ボトルには飲んだ分だけ収縮する柔らかいペットボトルを採用。飲み始めてからも外から空気が入りにくく、衛生的に飲用できます。
さらに、ウォーターサーバーにはチャイルドロックも搭載しています。ウォーターサーバーを設置した際、乳幼児が誤って給湯口を扱ってしまい、火傷を負ってしまうという心配があるかと思われます。
プレミアムウォーターでは、チャイルドロックに加え、ダブルロックカバーでボタン操作自体を制限できる機種(スリムサーバーⅢ)も用意しています。
このようにプレミアムウォーターは、原水の採水からご家庭での使用まで、徹底して安全を追求しています。
おいしさの理由
プレミアムウォーターが届ける天然水は、おいしさについても評価されています。理由はお水に含まれる溶存酸素が減少しないように非加熱処理をしているためです。人体に有害な物質や菌等を徹底的に排除しつつ、天然水が本来持つまろやかさがそのまま活きています。
そのおいしさが評価され、2023年にはモンドセレクションの優秀品質最高金賞・優秀品質金賞を受賞しました。
- ※優秀品質最高金賞:北アルプス・吉野・朝来・金城
- ※優秀品質金賞 :富士吉田・富士・岐阜北方・南阿蘇
毎日の生活に欠かすことができないお水。安全性はもちろん、おいしさにもこだわったお水は心も身体もうるおしてくれるはずです。ウォーターサーバーをご検討の際は、プレミアムウォーターのウォーターサーバーを一度チェックしてみてくださいね。
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参考文献
- ※1 ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン(農林水産省)
- ※2 清涼飲料水の製造における衛生管理計画手引書(厚生労働省)
- ※3 清涼飲料水業界の現状と原料水の取り扱いについて(一般社団法人全国清涼飲料連合会)
- ※4 多変量解析による市販ミネラルウォーターの味の解析(日本食品工業学会誌)
- ※5 ミネラルウォーター類の安全性について(神奈川県衛生研究所)
- ※6 栄養成分表示について(一般財団法人東京顕微鏡院)
- ※7 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(環境省)
- ※8 「「食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値 100Bq/キログラムを超過する濃度の放射性ヨウ素が測定された水道水摂取」に関する、日本小児科学会、日本周産期・新生児医学会、日本未熟児新生児学会の共同見解」(日本小児科学会)
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