お赤飯を炊くときのベストな水加減とは?ふっくらもっちりお赤飯レシピを紹介
お祝いごとに欠かせない食べ物といえば、彩り鮮やかなお赤飯です。出産や初節句、七五三、長寿のお祝い等のおめでたい日に、ふっくらおいしいお赤飯を炊きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。とはいえお赤飯は頻繁に炊くものでもないため、水加減に迷うこともあります。
そこで今回は、お赤飯をおいしく炊けるレシピを紹介します。合わせてお赤飯を炊く際に気をつけたいポイントについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
おいしいお赤飯を炊く水加減・ポイント
お赤飯に使うお米は、普段から食卓にのぼるうるち米ではなく、もち米です。そのためいつもの白いご飯と同じように炊くと失敗してしまいます。おいしいお赤飯を炊くためにはまず、適切な水加減と失敗しないためのポイントについて知っておきましょう。
お赤飯(もち米)の水加減は?
もち米の適切な水加減は、1合に対してお水180mlです。一般的な白米(うるち米)の1合に対して200mlとは異なるので、注意しておきましょう。
もち米はうるち米よりも吸水率が高いため、炊飯器で炊く場合は浸水不要です。ただし蒸し器で炊く場合は、2時間からひと晩程度お水につけておきましょう。浸水させずに炊くと芯が残ってしまい、食感が損なわれるためです。
ただし、細かな水加減はもち米の品種によっても異なります。炊く前にパッケージを確認しましょう。また、炊飯器によっては、「お赤飯モード」や「おこわモード」が搭載されている機種もあります。その場合の分量や手順は、説明書に従ってください。
もち米は1~3合が炊きやすい
おいしいお赤飯を炊くには、3合以下で炊くのがおすすめです。一度に大量に炊くのは避けましょう。もち米はうるち米よりもやわらかく、重みでつぶれやすいためです。炊いている最中につぶれてしまうと、ふっくらした食感が失われてしまいます。
お赤飯の豆は「ささげ」がおすすめ
お赤飯に入れる豆といえば、「小豆」のイメージを持っている人も多いでしょう。もちろん間違いではありませんが、炊き慣れていない初心者は、「小豆」に見た目が似ている「ささげ」を使うのがおすすめです。
「小豆」は茹でこぼしや渋きりが必要で、なおかつ皮がやぶれやすく、きれいに炊きあげるにはコツが必要です。一方で「ささげ」は20分程度茹でるだけでよく、皮もやぶれにくいため、初心者にも扱いやすいのがメリットです。
ふっくらもっちりお赤飯のレシピ!
お赤飯には様々な炊き方があり、もち米の品種や炊きあがりの好み等によってベストな炊き方が違ってきます。ここでは、初心者でもおいしいお赤飯が簡単に炊けるレシピを紹介します。
2合用の材料
まずは2合のお赤飯を炊くための材料を用意しましょう。
- もち米2合
- お水+茹で汁の合計360ml(茹で汁のみでもOK)
- ささげ40g
- 塩小さじ1
- 酒大さじ1
- ごま塩(食べるときに好みで使用)
お赤飯を炊くときは、ささげを茹でたときに出る茹で汁が必要です。茹で汁を捨てないように気をつけましょう。
手順① ささげを戻す
まずはささげをチェックし、割れている豆があった場合は取り除きます。その後ささげをサッと水洗いし、ざる等を使ってお水を切りましょう。
その後、お鍋に400ml程度のお水とささげを入れて強火にかけます。沸騰したら火を弱め、20分ほど茹でて戻します。茹でこぼしは必要ありません。食感をやわらかくしたい場合は、茹でる前に1時間ほどお水に浸しておきます。
20分ほど茹でたら、1粒食べて火の通り具合を確認してください。火が通っていないようであれば、数分ごとに様子を見つつ火が通るまで茹でましょう。食感が硬い場合も、火が通っていれば問題ありません。
茹で終わったら火を止め、蓋を閉めた状態でしばらく置いて冷まします。
手順② もち米を洗う
ささげを茹でている間にもち米を洗います。その際はボウル等にもち米にかぶる程度のお水を入れ、もち米を指先で軽く回すようにして洗ってください。もち米はうるち米より割れやすいため、力を入れないように気をつけましょう。洗う回数は2回程度でよく、炊飯器で炊く場合、浸水は必要ありません。
手順③ お水と茹で汁を合わせる
ささげともち米の準備が完了したら、お赤飯を炊くためのお水を用意します。ささげの茹で汁にお水を加えて、合計が360mlになるようにしてください。茹で汁がたくさんあるなら、茹で汁のみでも大丈夫です。そこに塩とお酒を入れ、軽く混ぜておきましょう。
手順④ 炊飯器でお赤飯を炊く場合
炊飯器で炊く場合は、洗い終わったもち米と手順③で用意した茹で汁ベースのお水を内釜に入れます。茹で汁がお米全体にまんべんなく行き渡るように軽くかき混ぜてから、表面に茹でたささげを散らしてください。あとは炊飯器にセットし、「お赤飯モード」や「おこわモード」で炊きあげましょう。専用のモードがない場合は、心持ち水分を少なめにします。
手順④ お鍋でお赤飯を炊く場合
お赤飯はお鍋で炊くこともできます。お鍋に洗い終わったもち米と手順③で用意した茹で汁ベースのお水を入れ、軽くかき混ぜてから表面にささげを散らし、蓋をします。
強火にかけ、沸騰したら弱火にして10分ほど炊きましょう。炊き上がったら火を止め、15~20分ほど蒸らします。
手順⑤ 炊き上がったらすぐに混ぜる
もち米はやわらかくつぶれやすいため、お赤飯が炊き上がったら、すぐにしゃもじを使って底のほうから返すように切り混ぜます。炊飯器で炊いた場合は炊き上がったら、お鍋で炊いた場合は蒸らし終わりしだい、間を置かずに混ぜるようにしてください。
ポイントは力を入れすぎないよう、軽くさっくりと混ぜることです。そうすることでふっくらとした食感になり、お赤飯らしい味わいを楽しめます。
お赤飯のあれこれ
お赤飯は、多くの日本人にとって馴染み深い食べ物です。ここでは、お赤飯にまつわる豆知識を紹介します。
小豆とささげの違いは?
お赤飯を炊くときに使われる「小豆」と「ささげ」は、どちらも豆科ササゲ属の植物です。大きさや色、味わい等がよく似ているため、昔からお赤飯に入れる豆として使われてきました。
関東では、お赤飯を作るときに小豆よりもささげが使われます。これは小豆の皮は破れやすく、その姿が切腹を思わせることから、武士の町として栄えた江戸では好まれなかったからだといわれています。一方で関西では、小豆を使うのが一般的です。※1
ハレの日にお赤飯を食べるのはなぜ?
お赤飯といえば、結婚式や還暦のお祝い等、人生におけるハレの日にかかせないものです。これは、古来「赤」が邪気を払う魔除けの色と言い伝えられてきたことに由来します。「災いが訪れないように」という意味からお祝いの席でお赤飯が振る舞われるようになり、やがて風習として定着しました。※2
お赤飯は、誰もが一度は口にしたことがある身近なメニューでありながら、日本の歴史と伝統が詰まった食べ物だといえるでしょう。
お赤飯は地域によって異なる?
お赤飯のスタイルは地域によって異なります。すでに紹介したように、関東地方ではささげを使った「ささげ赤飯」、関西地方では小豆を使った「あずき赤飯」がよく知られています。
一方で北海道や東北では、甘納豆を入れ食紅で赤い色をつける「甘納豆赤飯」が一般的です。また、新潟県では醤油で色を付け金時豆を入れる「醤油赤飯」、落花生が特産の千葉県では「落花生赤飯」が食べられています。
ふっくらお赤飯はお水にもこだわって
お赤飯をふっくらと炊き上げるには水加減が重要ですが、素材の味を引き出すためのお水にもこだわりましょう。ハレの日を彩るお赤飯をおいしく炊き上げるには、軟水のミネラルウォーターがおすすめです。
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参考文献
- ※1 豆のこと、もっと知りたい。(農林水産省)
- ※2 お赤飯は幸せご飯(赤飯文化啓発協会)
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