インフルエンザとは?症状や感染症予防対策について解説
毎年秋から冬にかけて流行するインフルエンザ。インフルエンザは、つらい症状が現れたり、隔離期間があったりするため、できる限り感染したくないものです。
インフルエンザを予防するためには、予防方法を把握しておくことが大切です。本記事では、インフルエンザについて解説するとともに、予防法やかかったときの対処法について解説します。
目次
インフルエンザとは?
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる感染症のことです。まずは、インフルエンザの症状や潜伏期間、流行状況について見ていきましょう。
インフルエンザの症状
インフルエンザの症状には、次のようなものがあります。
- 約38℃以上の発熱
- 頭痛
- 全身の倦怠感
- 筋肉痛
- 関節炎
- 咳
- 鼻水
インフルエンザの症状は、一般的な風邪症状と比較して、全身症状が強いのが特徴です。
また、呼吸器系・循環器系・腎臓系・糖尿病等の疾患のある患者や高齢者は、インフルエンザウイルスへの感染に注意が必要といわれています。その理由としては、上記の症状のほかに、原疾患の悪化や呼吸器に細菌感染症を引き起こしやすくなるためです。
そして小児では、中耳炎や熱性けいれん、気管支喘息、急性脳症を発症することもあります。高齢者や基礎疾患がある患者・小児は特に、インフルエンザウイルスの感染予防を心がけましょう。※1
インフルエンザの潜伏期間
インフルエンザウイルスに感染してから発症するまでの潜伏期間は1〜3日間といわれています。発症後、1週間程度で軽快するのが一般的です。※1
インフルエンザの流行状況
厚生労働省では、保育所や幼稚園、小学校、中学校、高等学校におけるインフルエンザ発生状況を調査しています。インフルエンザの症状の発生報告をする施設数は、2023年9月4日から増え始め、11~12月がピークとなりました。
2023年12月25日から2024年1月14日の報告施設数は落ち着いたものの、2024年1月15日から徐々に増え始めています。2024年1月22~28日では、4,666の施設が休校・学年閉鎖・学級閉鎖をおこないました。※2
インフルエンザの感染者数
厚生労働省が発表している「インフルエンザの発生状況について」によると、2023年9月4日から2024年1月28日までの合計感染者数は108万9,870人。各都道府県によって感染者数が異なり、もっとも多いのは東京都の9万2,647人でした。※2
インフルエンザA型とインフルエンザB型の違い
インフルエンザウイルスには、A、B、C、Dの4型があります。
一般的に流行するのは主にA型とB型といわれており、A型は抗原変異が起こりやすいのに対し、B型は毎年変異が起こるとは限らない点が大きな違いです。※3
季節性インフルエンザと新型インフルエンザの違い
インフルエンザウイルスの4つの型のうち、A型とB型を合わせたものを季節性インフルエンザと呼びます。新型インフルエンザは、季節性のインフルエンザウイルスと大きく異なる抗原性をもつものです。
新型インフルエンザは、免疫を獲得している国民の割合や、生命や健康に重大な影響を与える可能性があるか等を考慮して定義されます。直近で流行した2009年の新型インフルエンザ(インフルエンザ(H1N1))は、世界中に流行が広がりました。
しかし、免疫を持つ方が増えるにつれ、新型インフルエンザが季節的に流行を繰り返すようになりました。そのため、2009年のインフルエンザ(H1N1)については、2011年4月から季節性インフルエンザとして扱われています。※3
インフルエンザの感染予防対策
インフルエンザ感染症の予防対策には、予防接種を受けるとともに、日常的にできる感染対策をおこなうことが大切です。ここでは、予防接種と日常的にできる予防対策についてお伝えします。
予防接種を受ける
インフルエンザ対策の一環として、予防接種を受けることも重要です。 予防接種は免疫を高め、感染拡大を防ぎます。特に高齢者や免疫が低下している方、持病のある人は重症化しやすいため、定期的な予防接種が推奨されます。また、集団免疫効果を高め、周囲の感染リスクも軽減します。
ワクチン効果
予防接種は感染そのものを完全に防ぐことはできません。しかし、重症化や合併症の発生を予防する効果が期待されているといわれています。※4
例えば、高齢者がインフルエンザワクチンを接種すると、予防接種をおこなっていない場合と比較して、死亡の危険を1/5、入院の危険を約1/3〜1/2に減少させることが期待されています。
現在のインフルエンザワクチンは、重症化や合併症の発生を予防する効果があるうえに、安全性が非常に高いと評価されています。※1
ワクチン副反応
インフルエンザワクチンの副反応として、接種箇所に赤みや腫れ、痛みが生じる等があります。全身症状には、発熱、頭痛、寒気、だるさ等が起こるといわれていますが、いずれも2~3日で軽快するのが一般的です。
まれに、アナフィラキシーショックやギランバレー症候群、急性脳症等の重篤な副反応が起こることがあります。気になる症状が現れた場合には、予防接種をおこなった医療機関に問い合わせましょう。※5
日常的にできる予防対策
日常的にできるインフルエンザウイルス感染症の予防対策には、マスクをつけたり、人ごみを避けたりすることが大切です。そのほかの予防対策として、うがいや手洗い、こまめな換気が挙げられます。
うがい・手洗い
インフルエンザは、飛沫感染や接触感染によって感染することが分かっています。そのため、うがいや手洗いは予防に効果的です。※1
特に石けんや流水を使った手洗いは、手指に付着したインフルエンザウイルスを物理的に排除できるため、有効な方法といわれています。手を洗う前には、指輪や時計を外しましょう。
手洗いのコツは、流水で手をよく濡らしたあと、石けんを手のひらにこすりつけ、手の甲や指先、爪の間、指の間を念入りに洗うことです。親指や手首も忘れずに洗いましょう。※6
お部屋をこまめに換気
お部屋をこまめに換気することは、インフルエンザの予防につながります。窓の開閉による換気をおこなう場合には、対角線上にある窓やドアを開けるようにしましょう。
台所や洗面台等の換気扇を使って換気量を確保するのも効果的です。常時換気設備が設置している場合には、24時間稼働させておくと良いでしょう。※4
インフルエンザにかかってしまったら
インフルエンザの診断を受けた場合、ウイルスや症状に対しての治療薬が処方されることが多いでしょう。ここでは、治療薬の紹介とインフルエンザにかかったときに気をつけたいことについてお伝えします。
治療薬を飲む
インフルエンザウイルス感染症の診断を受けた場合、一般的には次のようなインフルエンザの治療薬が処方されます。
- オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル等)
- ザナミビル水和物(商品名:リレンザ)
- ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ)
- ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)
- アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル等)(A型にのみ有効)
- バロキサビル マルボキシル(商品名:ゾフルーザ)
ただし、治療薬の使用の可否は医師の判断に基づくため、患者さんの症状や状態によっては、治療薬が処方されないこともあります。※4
異常行動に注意
インフルエンザの治療薬は、次のような異常行動を起こすことがあると報告されています。
- 急に走り出す
- 部屋から飛び出そうとする
- ウロウロする
インフルエンザ治療薬による異常行動は、極めてまれといわれています。また、インフルエンザ治療薬を服用していないにもかかわらず異常行動が現れる事例もあります。インフルエンザにかかったら治療薬の服用の有無に限らず、異常行動への注意が必要です。※4
出席停止となる隔離期間
一般的にインフルエンザが発症する前の日から発症後3~7日間は、鼻やのどからウイルスが排出されるといわれています。そのため、この期間は外出を控えた方が良いでしょう。※4
また、学校保健安全法では、出席停止となる隔離期間を次のように定めています。
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています(ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません)。
インフルエンザQ&A(厚生労働省)引用
保育園や幼稚園、学校ごとにルールが決められているため、詳しい隔離期間については子どもの通う学校等に確認しましょう。
咳エチケットを忘れずに
インフルエンザは咳やくしゃみによって感染します。他人に感染させないためにも、咳エチケットを守ることが大切です。咳エチケットとは次のような行動を指します。
- 他人に向けてくしゃみや咳をしない
- くしゃみや咳が出るときはマスクをする
- 手のひらでくしゃみや咳を受け止めたら手洗いをする
咳エチケットを心がけて、家族等に感染を広げないように心がけましょう。※6
食事と水分補給も大切
インフルエンザにかかったら、しっかりと睡眠をとり安静にしましょう。栄養バランスの整った食事や水分補給も大切です。高熱が出ている場合、汗をかいて脱水症状を起こすことがあります。こまめに水分補給をし、脱水予防をしましょう。※6
インフルエンザにかかったら水分補給で脱水症状の予防を
インフルエンザにかかると、様々な症状が起こります。高熱が出た場合には、脱水症状になる可能性があるため、しっかりと水分補給をすることが大切です。
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参考文献
- ※1 インフルエンザとは 臨床症状(国立感染症研究所)
- ※2 インフルエンザに関する報道発表資料 2023/2024シーズン(厚生労働省)
- ※3 インフルエンザ(季節性)対策「インフルエンザ(季節性)と新型インフルエンザはどう違うのですか?」(首相官邸)
- ※4 令和5年度インフルエンザQ&A(厚生労働省)
- ※5 インフルエンザワクチン(日本小児科学会)
- ※6 インフルエンザの感染を防ぐポイント「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」(政府広報オンライン)
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