水分を取りすぎるとどうなる? 意外と知られていない「水中毒」も解説
お水は、人間が生きていく上で必要不可欠なものです。
私たちが日々、口にしているほとんどの食べものには水分が含まれています。そんな生活になくてはならないお水ですが、飲み方を間違えてしまうと健康に良くない場合があります。
今回は、お水を飲み過ぎてしまうとどう身体に影響するのか、身体に悪い水分補給と良い水分補給について解説します。
目次
水分を取りすぎるとどうなる?
お水も毒になる!?
毎年、夏は猛暑が続き、水分補給の重要性がテレビやラジオ、書籍等でも注目されています。
だからといってお水をたくさん飲めばいいというわけではないありません。
実際にお水を大量に摂取したことによる水中毒による死亡事例があります。その際は、5時間のうちに約8Lのお水を飲み、死亡してしまったとのことです。※1
事例自体はほかにもこのような出来事は日本だけでなく、他の国でもいくつも報道が発表されています。
「水中毒」の原因とは
水中毒の原因は、腎臓の処理量を超えてお水を一度に大量に飲むことによって引き起こされる中毒症状です。腎臓が身体の水分を尿として排出できる1日の処理量は約1.5ℓだと言われています。
1日に水分を大量に取りすぎて水中毒になってしまうと、以下の症状が出るようになります。
軽度だと疲労感やめまい、嘔吐、むくみを引き起こし、重度になると意識障害や呼吸困難、けいれん等の身体機能に障害がでてしまう可能性があり、最悪の場合は死に至ってしまうこともあります。※2
また、猛暑の夏場や激しい運動の後には、のどの渇きに任せて、お水を一気飲みしたい衝動にかられるかもしれません。
大量の汗を流した場合は、その分の水分補給は必須です。しかし、一度に過剰な水分を摂取すると水中毒を発症することがありますので注意が必要です。お水を飲むときは、出ていった水分量と摂取する水分量のバランスを意識しながら飲むようにしましょう。
水中毒でむくむことはある?
健康な身体であれば、不必要な水分は自然と排出されます。しかし、腎臓の処理能力が低下すると、細胞の内側も外側も水分でむくむことがあるそうです。腎臓の処理能力が低下する原因としては、体調不良や塩分の取りすぎ等があげられます。
もしも、お水を飲むことでむくむことがあるのであれば、原因は別のところにあるかもしれません。むくみが気になる方は、まず日頃の生活習慣を見つめなおしてみましょう。
水太りってするの?
一般常識ではありますが、まずお水にはカロリーはありません。
体重計に乗る直前にお水を飲めば、その飲んだ分だけのお水が体重計の目盛りに現れるでしょう。しかし、体脂肪になるかというとそれは違います。
飲んだとしても不必要な分の水分は、汗や尿になって排出されますので、日常生活においてお水を取りすぎて太るということはないのです。
また、「水抜きダイエット」は一般的なダイエットではないです。
ボクサーの世界では「水抜き」による減量法がありますが、計量をクリアするためにおこなう減量法なので、一般的なダイエットとは根本的に考え方が異なります。
単純にお水の摂取をやめるというわけではなく、絞った身体からさらに体内の水分量を減らし、計量をクリアしたら体重を戻すのでダイエットのために減らしているわけではありません。※3
水中毒にならないための対策は?
ポイントは次の3点です。
- 少量ずつ、こまかく分けてお水を摂取すること
- 一度に大量のお水を飲まないこと
- 運動後等でのどが渇いているときは、お水のみではなく塩飴等も補給すること
水分の取りすぎというのは、その時の環境や体格等、個人差があります。一般的に、コップ1杯(約180~200mℓ)のお水を、間隔を空けて1日に7~8回に分けて飲むのが、身体に負担がかからない量とされています。※4
運動後等は必要に応じて、経口補水液を利用することでお水の飲みすぎを防ぎつつ、脱水症も防ぐことができます。臨機応変に対応しましょう。
人間にとって本来お水は身体にとても良いもの
正しく飲んで健康になろう!正しいお水の飲み方とは?
お水の飲みすぎが怖いからといって、全く飲お水を飲まなくなるのはもっと危険です。水分補給の仕方のポイントは少量をこまめに飲むことです。
また、清涼飲料水をお水代わりにしないようにしてください。スポーツドリンク等を飲んでいるから水分が足りているというのは間違いです。
カフェインの入ったコーヒー、お茶も同様に水分補給とはなりません。これらには利尿作用があったり、糖質や塩分があったりするので、普段からおこなう水分補給には向いていません。※3
そしてもうひとつ気をつけたいのがお水の温度です。冷たいと爽快感があって飲み続けられそうですが、身体の内側から冷やしてしまうことになるので良くありません。
夏バテの症状によくある食欲不振や身体のだるさは、エアコン等で体温調節がうまくできなくなることでおこります。このようなときも、冷水ではなく、白湯や常温のお水を飲むことで症状を防ぐことができます。事前に対策を打つだけで防ぐことができるので、意識的におこないましょう。
健やかな身体を保つためには、こまめにお水を飲むことが不可欠!
お水を飲むことは、健康維持のためにとても役立ちます。そして、お水を飲む大切な理由には、体内の水分を循環させること以外にもミネラル成分を摂取することがあげられます。
ミネラルは体内で生成することができず不足しがちな栄養素です。 そのため、食べ物や飲み物で摂取し続ける必要があります。ミネラルはお水にも含まれていて、こまめに飲むことで補うことができるのです。
体質に合わせて飲むお水を考えてみよう
体調は季節や気圧によってだけでなく、忙しさや食生活でも常に変わっていきます。また、その日の運動量等も考えると、必要になってくる水分量も異なってきます。
体質改善がしたい場合はミネラルが多く含まれている硬水を飲むのが良いとされていますが、硬水独特のくせを感じて飲みづらいと感じる可能性があります。※3
一方で軟水は硬水に比べてミネラルは多くないですが、くせがなく飲みやすいため普段の水分補給に向いています。
日々の自分の体調と相談をしながら、ご自身にあったお水をこまめに飲むように心がけましょう。
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参考文献
- ※1 食品安全委員会とリスク分析(アナリシス)について(食品安全委員会)
- ※2 水中毒とは何か?治療法は?(公益社団法人福岡県薬剤師会)
- ※3 ゼロから理解する水の基本(監修千賀裕太郎/2013)
- ※4 体の不調を治す!水飲み健康法(監修森下克也/2017)
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