離乳食完了期|安全な食事で健やかな成長をサポート
お子さんの成長はあっという間。
離乳食初期、中期と順調に進み、いよいよ完了期を迎える時期になりましたね。完了期は、大人と同じような食事に近づける大切なステップ。しかし、食べられるものが増える一方で、まだまだ注意が必要な食材や調理法もあります。
この記事では、離乳食完了期のポイントを分かりやすく解説します。初めてのママ・パパにも安心してお子さんの食事を用意できるよう、避けるべき食材、安全な調理法、食事時の注意点等をまとめました。
離乳食完了期をスムーズに進め、お子さんの健やかな成長をサポートしましょう。
目次
離乳食の完了期はいつからいつまで?
離乳食を食べ始めた赤ちゃんは、成長するにつれてもぐもぐと食べるのが上手になり、手を使って積極的に自分で食べるようになってきます。まずは離乳食の最終盤でもある「完了期」についての基礎知識を知っておきましょう。
離乳食後期から完了期への移行
離乳食完了期の時期は、離乳食をスタートして半年ほど経った1歳から1歳半(12~18か月)頃が目安です。
・前歯が上下4本ずつ生えそろった
・かじったりかんだりすることが上手になってきた
・少しずつ歩くようになり、運動量が増えてきた
・奥歯が生え始めた
このうちいずれかの様子が見られるようになり、後期の離乳食をしっかりと食べられるようになってきたら、完了期へと移行しましょう。
ただし、1歳から1歳半頃というのはあくまでも目安です。成長には個人差があるため、焦ったり急いだりする必要はありません。また、離乳食そのものの開始時期や完了期のスタート時期は、平成の初期の頃に比べると遅くなっている傾向があり、赤ちゃんのペースに合わせて進めることが重視されています。
離乳食完了期の終了
離乳食は完了期を経て、終了となります。年齢の目安は1歳半過ぎ頃だと考えておきましょう。
ただ、実際に咀しゃく(食べ物を歯で噛んで唾液を混ぜ合わせ、飲み込めるようになること)ができるようになるのは、乳歯が生え揃う3歳頃です。大人と同じものが食べられるようになるのは、3歳以降と考えると良いでしょう。※1
また、「離乳の完了」といっても「卒乳」とは異なり、母乳やミルクをまったく飲まなくなる状態を指すのではありません。離乳の完了とは、形のある食べ物を噛んで食べられるようになることと、エネルギーや栄養素が母乳ミルク以外で十分に摂れるようになった状態のことです。※1
母乳やミルクとのバランス
離乳食完了期であっても、これまでと同じように、母乳はほしがるだけあげましょう。もしも赤ちゃん自身が母乳をあまりほしがらなくなってきたのであれば、「卒乳」を考えてもいいかもしれません。また、ミルクは食欲や成長にあわせて与えるようにします。※2
離乳食完了期の進め方
離乳食は、時期によって食べさせるメニューの味付けや使う食材が変わってきます。完了期には赤ちゃんが自分で食べ物をつかんで食べるようになってくるため、手づかみできるメニューを取り入れることも大切です。離乳食完了期の進め方について解説します。
離乳食完了期の目標
離乳食完了期の目標は、赤ちゃんが食べ物を自分で食べられるようになることです。
・ご飯をかんでつぶして食べられる
・自分でご飯を口に運ぶ
この2つを前提に少しずつ進め、赤ちゃん自身が食事は楽しいものだと感じられるようにしてあげましょう。また、成長に応じてスプーンやフォークを使う練習も始めます。飲み物ではストローマグからコップへと移行することを意識すると良いでしょう。
食べる回数・時間・量
離乳食を食べる回数は、朝昼晩の1日3回と、合間におやつを1~2回です。おやつには、お菓子よりもフルーツやいも類を食べさせてあげましょう。※2
そのうえで生活リズムが整うように、毎日決まった時間に与えるのが理想です。
・朝食8:00
・昼食12:00
・おやつ15:00
・夕食18:00
このように、大人とほぼ変わらないスケジュールで食べさせます。そして、1回の食事に使う食材の目安量は次のとおりです。※2
栄養の種類 | 食材 | 1回量の目安 |
---|---|---|
炭水化物 | 軟飯 | 90g |
ご飯 | 80g | |
ビタミン・ミネラル | 野菜・果物 | 40~50g |
たんぱく質 | 魚または肉 | 15~20g |
豆腐 | 50~55g | |
卵 | 全卵1/2~2/3 | |
乳製品 | 100g |
離乳食完了期になると食材はほとんどのものを使えるようになりますが、生ものやカフェインを含むもの等は避けてください。
献立や調理のポイント
離乳食完了期では、それまでのおかゆや柔らかいご飯から、大人と同じご飯へ移行できます。おかずは歯ぐきでかんでつぶせる程度の硬さが目安です。
赤ちゃん自身が手づかみしやすいよう、やわらかくゆでた野菜やパン等を小さく切ってあげましょう。スプーンを使うようになってきたら、スプーンですくいやすいヨーグルトやスープ等のメニューを取り入れます。
味付けは薄味が基本です。そのうえで、炭水化物・ビタミン・ミネラル・たんぱく質のバランスの取れた献立を考えましょう。※2
離乳食完了期は、「自分で食事を食べられるようになるための練習段階」であり、赤ちゃんがすべてのメニューを食べてくれないとしても、深刻に考える必要はありません。気になるときは、身近な管理栄養士さんや保健師さんに相談してみましょう。
離乳食完了期での注意したいこと
離乳食完了期は、「思うように食べてくれない」「食べムラがある」等、さまざまな悩みが出てくるものです。
赤ちゃんが食べムラがあるときは、焦らずに見守ることが大切です。食欲がないときは無理強いせず、少し時間を空けてから再度トライしてみましょう。
また、いつもと違うメニューにしたり、彩り豊かに盛り付けたりする等、工夫を凝らして食欲を刺激するのも効果的です。ママやパパがおいしそうに食事を楽しむ姿を見せることも、赤ちゃんにとって良い刺激になります。笑顔で楽しい雰囲気を作り、食事の時間を共有しましょう。
ただし、体重増加がみられないときや極端な体重増加があった場合は、医師に相談するようにしてください。※2
食事中の見守り
食事中は、窒息や誤嚥を防ぐため、お子様から絶対に目を離さないようにしましょう。遊び食べや、食べ物を口に入れたまま動き回ることは、食事への集中力を妨げ、誤嚥のリスクを高めるだけでなく、食事のマナーを学ぶ機会を逃すことにもつながります。
お子さんが安全に、そして楽しく食事ができるよう、常に注意深く見守り、適切な行動を促してあげましょう。
アレルギー反応が出たら?
アレルギー反応が少しでも疑われる場合は、ためらわずに医師に相談しましょう。自己判断は危険です。また、症状が落ち着くまでは、原因と疑われる食材を食事から除去し、医師の指示に従って対応してください。
離乳食完了期の人気レシピ
離乳食完了期には、多彩な食材を使いながら食べることの楽しみが味わえるメニューを作ってあげましょう。離乳食完了期のおすすめレシピを紹介します。
①野菜たっぷりハンバーグ
- 鶏ひき肉…50g
- 絹ごし豆腐…50g
- 人参…20g
- ピーマン…20g
- 玉ねぎ…20g
- 椎茸…10g
- 油…少々
(分量は2回分)
たんぱく質と野菜の両方を取れるハンバーグです。たくさん作っておけば冷凍で保存できます。
【作り方】
- 野菜と椎茸は細かく切る。
- ボウルに鶏ひき肉と絹ごし豆腐、みじん切りにした野菜、椎茸を入れてよく混ぜる。
- フライパンに薄く油を引き、2.の肉だねをスプーンですくって入れる。
- 蓋をしながら両面弱火で焼く。(少量のお水を入れ蒸し焼きでもOK)
②うどんでグラタン
- 冷凍うどんまたは茹でうどん…1/4玉
- かぼちゃ…30g
- 玉ねぎ…5g
- ブロッコリー…5g
- ホワイトソース…大さじ1
- 粉チーズ…適量
マカロニなしで作れるグラタンです。大人用メニューでうどんを茹でるときに作ってみてください。なお、ホワイトソースは離乳食完了期であれば、大人と同じもので構いません。味が濃い場合は調整しましょう。
【作り方】
- うどんと野菜は、食べやすい大きさに切る。
- 耐熱容器にうどんと野菜を入れ大さじ1のお水をふりかけ、ラップをして600wのレンジで1分30秒加熱して柔らかくする。
- 上からホワイトソースと粉チーズをかけて、トースターで焼き色がつくまで加熱する。
③卵まぜごはんのおやき
- ごはん…50g
- 卵…1/2個
- 醤油…少々
- 青のり…適量
- ごま…適量
青のりとごまの風味が香る和風メニューです。混ぜて焼くだけなので手間もかかりません。
【作り方】
- ボウルに全ての材料を入れ、混ぜる。
- 耐熱容器にラップを敷き、1の材料を流し入れる。
- 上からふんわりとラップをかけ、500wで2分加熱する。
- あら熱が取れたら、食べやすい大きさに切る。
④バナナと小豆のおやつ
- バナナ…1/2本
- 茹で小豆…小さじ1
- きな粉…適量
砂糖や塩を使わず、バナナの甘みを生かして作るスイーツレシピです。おやつに食べさせてあげましょう。
【作り方】
- バナナは食べやすい大きさに切る。
- バナナを器に盛り茹で小豆をのせ、きな粉をかける。
※小豆は砂糖や塩なしのものを使うか、一晩お水に浸けて弱火でコトコトあくを取りながら煮たものを使うようにしましょう。
ママパパ赤ちゃんの皆で食事を楽しもう
赤ちゃんが完全に大人と同じメニューを食べるようになるのは、まだ少し先のことです。「食べながら遊んでしまう」「食べるものが偏って思うように食べてくれない」という悩みが出やすい時期でもありますが、焦らずに楽しく食事をすることを目標に取り組みましょう。
また、ママやパパの負担を減らすのも大切なことです。離乳食は手作りでなくても構いません。市販のベビーフードを大いに活用して、無理せずに進めていくのがおすすめです。
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参考文献
- ※1 楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~ Ⅱ 離乳編(厚生労働省)
- ※2 離乳食ざっくりスケジュール(厚生労働省)
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