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ベビーフードとは?食べさせ始める時期や注意点

作成者:プレミアムウォーター
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ベビーフードを赤ちゃんに食べさせる画像

生後5〜6か月頃になると、母乳やミルクだけでは栄養が不足するため、離乳食が必要になります。離乳食は手作りがよいといわれていますが、なにかと忙しいママやパパはベビーフードを活用するのもおすすめです。この記事では、離乳を始める適切な時期、ベビーフードを使う際のコツや注意点について解説します。

ベビーフードとは?

ベビーフードと赤ちゃんの画像

ベビーフードは赤ちゃんを育てているママやパパの心強いサポーターと言っても過言ではありません。ベビーフードとは何か、役割や種類等をここで確認しましょう。

ベビーフードってなに?

ベビーフードとは、赤ちゃんの離乳をサポートする加工食品で、赤ちゃんの栄養を補うという目的があります。大人と同じような食べ物を少しずつ食べられるようにする、という機能をサポートする側面もあります。※1

日本ベビーフード協議会では、ベビーフードを以下のように定義しています。「乳児」及び「幼児」の発育に伴い、栄養補給をおこなうとともに、徐々に一般食品に適応させることを目的とした食品をいう*。

  • *日本ベビーフード協議会自主規格において、「乳児」とは、1歳未満の子どもをいい、また「幼児」とは、生後1歳から1歳6か月頃までの子どもとしています。

離乳とは

では赤ちゃんの「離乳」とはどのようなことを指すのでしょうか。
赤ちゃんは成長するにつれて、母乳やミルク以外の様々な栄養素を補わなければなりません。しかし、それまで液状のものしか食べてこなかった赤ちゃんは、咀嚼や消化の能力が未発達で大人と同じ食事は食べられません。そのため、少しずつ固形の食べ物へと移行していく必要があります。

この過程が「離乳」であり、そのときに取り入れられる食事の総称が「離乳食」です。厚生労働省では「離乳」の定義を「母乳または育児用ミルク等の乳汁栄養から幼児食に移行する過程」と述べています。※2

ベビーフードの役割

ベビーフードの大きな役割は、離乳の過程で赤ちゃんに必要な栄養素を補うことです。これに加え、食べ物を噛んで飲み込む咀嚼能力や味覚、消化・吸収力の発達等の機能をサポートする役割もあります。※1

ベビーフードの種類

近年は多種多様なベビーフードが発売されており、市販品は500種類以上ともいわれています。ベビーフードのタイプは、主にお水やお湯を加えて簡易的な調理をする「ドライタイプ」と、そのまま食べられる「ウェットタイプ」の2種類です。※2

ベビーフードは赤ちゃんに必要な栄養素に配慮して作られており、魚介類や肉類、野菜、果物等、様々な食材が採用されています。 色々な食材がブレンドされたものもあれば、食材単体のものもあるので、目的に合わせて選ぶことが可能です。調理の形態も様々で、裏ごししているものもあれば、おかゆ状、粒状のものもあるので、離乳の進行度によって使い分けることができます。※1

離乳の過程

離乳の練習をするの画像

ベビーフードは赤ちゃんの離乳をサポートする食品です。では離乳食やベビーフードで離乳を進める過程とは、どのようなものなのでしょうか。ここでは離乳の流れを解説します。

離乳開始の時期

離乳はすりつぶした食べ物を与えることから始まります。生後5~6か月から始める方が多いようですが、月齢は目安です。赤ちゃんの様子をよく見て、発育に合わせてスタートしましょう。

【離乳スタートの目安】
・首がすわっている
・寝返りができる
・5秒以上座れる
・食べ物に興味を示す
・スプーンを口に入れたとき、舌で押しかえす動作が減る

離乳をスタートする前の赤ちゃんにとって、最適な栄養源は母乳や育児用ミルクです。果汁やイオン飲料を与える方もいますが、栄養学上の意味はありません。はちみつは液状で与えやすいと思うかもしれませんが、乳児ボツリヌス症という病気のリスクがあります。1歳になるまでは与えないようにしてください。※3

離乳の進行

離乳は、食材の量や種類、調理の形態を調整しながら進めます。
生活リズムを整えて、食べる楽しさや意欲を養うことも離乳の目標のひとつです。親子のコミュニケーションの一環として、食べる喜びや家族への思いやりを育む「食育」の観点も意識して進めましょう。※3

▼ 離乳初期(生後5~6か月頃)

離乳初期の目的は、赤ちゃんが離乳食を飲み込んだり、食べ物の舌触りや味に慣れたりすることです。回数は1日に1回で、母乳や育児用のミルクは、それまでの授乳スケジュールに合わせて、赤ちゃんが欲しい分だけ与えます。

離乳初期の食事に慣れてくると、赤ちゃんは唇を閉じて食べ物を咀嚼できるようになっていきます。さらに舌を使って、口に入った食べ物を奥へ送り込む力が発達するのもこの時期です。※3

▼ 離乳中期(生後7~8か月頃)

赤ちゃんが舌でつぶせる程度の硬さの食べ物を与える時期です。食事の回数を1日2回にし、生活リズムを整えていきます。母乳や育児用ミルクを与えるタイミングは離乳食のあと、母乳は赤ちゃんが欲しがる分だけ与えて構いません。育児用ミルクは1日3回が目安です。
離乳食を食べさせるときは、深くない離乳食用のスプーンを使い、赤ちゃんの下唇に乗せて上唇が閉じるのを待ちましょう。この時期を経て、赤ちゃんはそれまで前後に動かしていた舌やあごを上下に動かせるようになり、唇を左右対称に引けるようになっていきます。※3

▼ 離乳後期(生後9~11か月頃)

赤ちゃんが歯ぐきでつぶせる程度の硬さの食べ物を与える時期です。食事の回数は1日3回に増やします。量は赤ちゃんの食欲に応じて調整して構いません。中期と同じく、離乳食のあとに母乳や育児用ミルクを与えます。母乳は赤ちゃんが欲しがる分だけ与えますが、育児用ミルクの場合は1日2回が目安です。

食べさせるときはスプーンを使い、中期と同様に赤ちゃんの下唇に乗せて上唇が閉じるのを待ちます。

生後9か月ごろから1歳過ぎまでは、手づかみ食べも積極的に取り入れていきましょう。手づかみ食べは、食べ物を触ることで触感を経験し、「自分で食べよう」という意欲を養う大切な行動です。周囲や衣服が汚れたり、時間がかかったりするかもしれませんが、工夫しながら手づかみ食べを取り入れましょう。

この時期を経て、赤ちゃんは、歯や歯ぐきで食べ物を潰せるようになり、噛む方向に合わせて唇を左右非対称に動かせるようになります。※3

離乳の完了

赤ちゃんが自分で食べ物を噛みつぶせるようになり、母乳や育児用ミルク以外の食べ物から栄養補給ができるようになると、離乳は完了です。ただし「離乳の完了=母乳や育児用ミルクを飲まないこと」ではありません。母乳や育児用ミルクは、赤ちゃんの離乳の度合いに合わせて与えるようにします。

完了時期の目安は1歳から1歳半です。この頃から、赤ちゃんは前歯で食材を噛み切る練習をして、ひと口の量を覚えていきます。徐々に食器を使って自分で食べられるよう、練習していきましょう。※3

ベビーフードを活用する際の注意点

ベビーフードの道具の画像

ベビーフードは離乳食作りの大きな助けとなる存在です。国の乳幼児栄養調査によれば、3割の保護者が離乳食作りを「負担に感じる」と答えています。※4
負担を軽減するためにも、ベビーフードをうまく活用していきましょう。ここではベビーフードを活用する際に気を付けたい注意点を解説します。

ベビーフードのメリットと課題

ベビーフードのメリット

ベビーフードの良いところは、手作りの離乳食と一緒に使うことで、赤ちゃんに様々な食べ物を体験させられる点です。市販のベビーフードは、月齢に合わせて固さや形が調整されているため、赤ちゃんが食べやすい状態になっています。パッケージには離乳食のメニューが書かれていることも多く、離乳食を作る際のヒントにもなります。※3

ベビーフードの課題

色々な食材が混ざっていると、赤ちゃんがひとつひとつの味や固さを感じにくい場合があります。栄養バランスが偏ってしまう可能性があるのも懸念点です。赤ちゃんによっては食べ物が固すぎたり柔らかすぎたりすることもあるので、発育に合わせて選ぶ必要があります。※3

ベビーフードを活用する際のポイント

子どもの月齢や食べ物の固さに注意

ベビーフードを使うときは、赤ちゃんの月齢に合ったものを選びましょう。与える前にママやパパがひと口食べてみて、味や固さ、温度が適切か確認します。赤ちゃんが無理なく食べているかも観察してください。※3

手作り離乳食の参考に

ベビーフードは、手作りの離乳食を作る際の参考にもなります。食材の大きさや固さ、とろみや味付けを参考にすれば、赤ちゃんに合った手作り離乳食を作りやすくなります。※3

用途に応じた選択

ベビーフードには、主食やおかず、調理しにくい食材を下ごしらえしたもの等があり、忙しい時に便利です。状況に応じて適切なものを選びましょう。※3

料理の偏りを避ける

2回食になる頃には、主食・主菜・副菜が揃ったバランスの良い食事を心がける必要があります。ベビーフードは原材料等をチェックし、必要に応じて野菜やたんぱく質、果物等を追加して栄養を補いましょう。※3

開封後の保存に注意

開封後、乾燥タイプは使い切るように、瓶詰め・レトルトタイプはすぐ与えるようにしてください。冷凍・冷蔵保存もできますが、食べ残しを与えることや作り置きは避けましょう。※3

ベビーフードを上手に活用してスムーズな離乳を

家族で赤ちゃんにベビーフードを食べさせる画像

ベビーフードは赤ちゃんの成長を助ける重要なアイテムです。栄養補給だけでなく、食べ物に慣れ、咀嚼や飲み込む力を発達させることにもつながります。忙しい日々の中でベビーフードを賢く活用し、無理なく離乳を進めましょう。赤ちゃんの成長に合わせて工夫しながら取り入れることで、スムーズな離乳ができます。

参考文献

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