今回は、マブチメディカルクリニック院長の馬渕知子さんをお招きし、「日常的に摂るお水の質」にこだわり、継続して補給することが私たちの健康維持にどれほど重要か、医学的な視点から詳しくお話を伺いました。
■ 身体の中のお水はどこで使われている?
― 日々の生活の中で、私たちの身体からはどのように水分が消費されているのでしょうか?
人間の身体の中で起きているすべての化学反応において、「水」は必要不可欠です。私たちが日常の中で「いつも通り健康だな」と感じて生きていくためには、水が何よりも重要な基盤になっているのです。
尿、便としての排出はもちろんですが、実は「知らないうち」に私たちの身体からは多くの水分が失われています。
- 皮膚から: 1日に約600~700ml
- 寝ている間に: ペットボトル約1本分(約500ml)
- ※体質や年齢、季節・室内の空調環境等によります。
特に水分が重要な役割を果たしているのが「血液」と「脳」です。
血液(血しょう)の約90%は水分でできています。体内水分量が少なくなると血流が悪くなり、いわゆる「ドロドロ血」になって酸素や栄養が全身に届きにくくなってしまいます。
例えば、脳の水分不足は意識の混乱や注意力の低下、受け答えの変化が出やすくなることがあります。人間の身体は水分を貯めておくことができません。「のどが渇いてから飲む」のではなく、こまめに補給して巡らせることが大切です。
― ミネラル成分がバランスよく含まれた天然水を「継続的に摂取する」ことで、身体や肌にはどんな良い影響が期待できますか?
まず前提として、日本の水道水は、世界的に見ても安心・安全とされています。
ただ、日本の水道管は早期に整備された分、耐用年数を迎えた老朽化が全国で進んでおり、水道管から溶け出る物質等の問題が懸念されています。また、殺菌のために使用される塩素は、水中の有機物と反応してトリハロメタンという発がん性物質に変化するリスクも指摘されています。
「人生100年時代」と言われる現代において、何十年にもわたって身体の中に様々な成分を取り入れ、蓄積していく影響は無視できません。
私たちの身体にはもともと調整機能が備わっていますが、毎日休みなく取り入れるお水だからこそ、少しでも負担が少なく身体に優しいものを選んであげることが大切です。そのため、ご自身の身体の土台となる「飲むお水」は、自分自身でしっかり選ぶ時代になっていると感じます。
自然本来のミネラルがバランスよく溶け込んだきれいな天然水を継続して摂ることは、身体のコンディションを整えるうえで非常に理にかなっています。実際、患者さんに水分の摂り方を指導し、毎日の水分補給を大切にする習慣をつけてもらうと、早い方で1〜2か月ほどで身体の巡りの変化を実感することもあります。(※体質や習慣により個人差があります)。
自分の体調や体質に合った成分のお水を選ぶことは大切です。さらに、徹底した品質管理のもとで光や外気の影響を防ぐパッケージのお水を選べば、いつでも新鮮で安全なお水を口にできるメリットがあります。
■ どんなお水を選ぶべきか?
― 日常的な水分補給では、どんなお水を選ぶべきですか?硬水と軟水の特徴や使い分けも教えてください。
お水の硬度は、「カルシウムとマグネシウムの量」で決まります。「軟水=ミネラルがない」というのは誤解です。
日本の天然水はほとんどが軟水で、日本の軟水は全国各地の自然の山々でろ過される中で、身体に吸収されやすい「イオン化」されたミネラルをバランスよく含んでいます。毎日の水分補給には、身体にスムーズに染み込む「良質な軟水」を選んでみると良いかもしれません。
【軟水と硬水の特徴】
軟水:
まろやかで身体になじみやすく、和食の出汁やお米の旨味を引き出します。胃腸に優しいため、毎日の水分補給におすすめです。
硬水:
マグネシウムが多く便秘気味の方に効果的。お肉のアク取りやブイヨン作り等、西洋料理に向いていますが、飲みすぎると胃腸の負担になることもあります。
■ 毎朝1杯の「お水の補給ルーティン」から
― 正しいお水の飲み方を教えてください。一度にたくさん飲んでも大丈夫ですか?
「お水は身体に良いから」と言って、一度に一気飲みするのは絶対にやめていただきたい間違った飲み方です。
「1日2Lが目安」と耳にすることがありますが、無理して一気に飲むのは間違いで、炎天下で激しいスポーツをして大量の汗をかいた直後であれば話は別ですが、普段のデスクワークや家事の最中に一気に大量のお水を飲むと、内臓に大きな負担がかかります。
個人差はありますが、どの臓器にも機能の限度があります。例えば、人間の腎臓が1時間で処理できる水分の量の限界を超えると、体内のナトリウム濃度が急激に下がって「水中毒」という重篤な症状を引き起こす危険性があります。
【理想の飲み方】
1〜1.5時間ごとに、コップ1杯(約180〜200ml)をこまめに飲む1日に必要な水分量を一度に摂ろうとするのではなく、小分けにして身体に浸み込ませるイメージですね。
また、「何で水分を摂るか」も非常に重要です。お茶やブラックコーヒーも水分補給にはなりますが、カフェインによる利尿作用があるため、別でお水も適度に摂ることが望ましいです。
ジュースやスポーツドリンクは砂糖が多く含まれているため、日常的にたくさん飲むと血糖値が異常を起こすリスクが高まります。
身体を動かしていないときの電解質補給には、自家製のスポーツドリンクがおすすめです。ご自宅で使われているお水や好みの天然水をベースに、少量のお塩と果汁・はちみつ等を混ぜるだけで出来上がり。自分で糖分をコントロールできるため、安心・安全に水分補給ができます。
なお、高齢者の方は加齢とともに「のどの渇き」自体を感じにくくなる傾向があります。さらに、一度に大量のお水を飲むと血液量が急増して心臓や腎臓に大きな負担がかかってしまう可能性もあります。
ご高齢のご家族がいる場合は、周囲が「お水飲んだ?」とこまめに声をかけたり、1時間おきにアラームをセットしたりして、意識的に少量をこまめに飲める環境を作ってあげてください。
― 今日からすぐに実践できる、効果的なお水を飲むタイミングや習慣はありますか?
今日からすぐに試せる一番効果的なルーティンは、「水分が失われる前や、身体が求めているタイミングでお水を飲む」ことです。
- 朝起きてすぐ(寝ている間に失われた水分をリセット)
- 入浴の直前(お湯に浸かって汗をかく前に補給)
- 夜寝る前(睡眠中の脱水と血液濃縮を予防)
- 運動や外出の直前(体温調節のための発汗に備える)
汗をかいた「後」に飲むのも大切ですが、事前に体内に水分を満たしておかなければ、身体は体温調節のための汗をスムーズにかくことすらできません。夏場の熱中症対策としても、「汗をかく前補給」は非常に効果的です。
そしてもう一つ、お伝えしたいのは「トイレを我慢して水分摂取を控える行為は絶対にやめる」ということです。仕事中や外出先で「トイレに行くのが面倒だから」「トイレが近いから」とお水を飲まない方がいますが、これは非常に危険です。
尿は、身体の中に溜まった不要な老廃物や毒素を外へ洗い流してくれる素晴らしいシステムです。例えば水分不足で尿量が減ると、血液中の成分が濃縮され、尿路結石や痛風の発症原因のひとつともなります。毎日しっかりお水を飲んで適度に尿を出すことは、尿酸値を正常に保ち、痛風を予防するための効果的な習慣とも考えられるのです。
また、健康的な生活を送るうえで、お水をしっかり飲んで尿と一緒に不要なものを排出させることは、医学的にも理にかなった生理的なケアになります。
ついでに日常で実践できる健康アドバイスをひとつご紹介すると、食事の際の「食べる順番」も意識してみてください。
いきなりご飯や麺類等の炭水化物から食べ始めると血糖値が急上昇して糖分や脂肪を蓄積しやすくなりますが、野菜やタンパク質から先に食べ始めることで、血糖値の上昇が緩やかになることが期待できます。外食時も、先に食べる工夫をすると良いですね。
― 最後に、今目の前にある1杯のお水から、未来の健康な身体を作ろうとしている読者へメッセージをお願いします。
現代の社会生活において、食品添加物等を100%避けて生きていくことは不可能です。だからこそ、自分で意識して「良いものを選べる場面」では、身体にとってプラスになる良質なものを選んでいただきたいと思います。
その筆頭にして、すべての健康の基本となるのが「毎日飲むお水」です。
サプリメントで栄養を補うのも良いですが、身体の6割近くを占める「お水」というベースが不足していては、せっかくの栄養素も全身に届きません。高価な美容液でお肌の表面をお手入れする前に、まずはお水で身体の内側を潤し、きれいな血液を全身に巡らせる土台作りを大切にしましょう。
朝起きた直後の1杯のお水から始まり、温かいお茶を淹れるひととき、ご家族のための毎日のご飯炊きやお料理まで。ご自身で選んだこだわりのお水を暮らしに取り入れて、数年後、数十年後も笑顔で元気に過ごせる健やかな毎日を育んでいってください。


馬渕知子さんプロフィール
マブチメディカルクリニック 院長
学校法人食糧学院 学院長
東京医科大学医学部医学科卒業後、同医科大学病院皮膚科学講座に所属しながら同病院に勤務。その後、マブチメディカルクリニックを開設、現在に至る(院長)。内科学・皮膚科学が専門であるが、あらゆる科と提携を結び、多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進している。
この記事は面白かったですか?
シェアNo.1の天然水ウォーターサーバーは「プレミアムウォーター」
豊富なデザインで業界シェアNo.1のプレミアムウォーターでは、非加熱のこだわりの天然水をご自宅にお届けいたします。




