歴史と自然が調和する、岐阜北方の魅力を紹介

本州のほぼ中央に位置し、「清流の国ぎふ」として地域活性化を目指している岐阜県。
その南西部に位置する本巣郡北方町は、木曽川水系の天王川や糸貫川といった一級河川が流れ、お水に恵まれた町です。その豊かな自然は、猿やホタルの生息地として有名ですが、一方で住環境も整備されており、暮らしやすい町としても人気があります。

プレミアムウォーターの採水地にもなっており、利用者の方においしいお水をお届けしています。この記事ではそんな北方町の魅力を紹介します。

1. 北方町ってどんな街？
2. 歴史が息づく街、北方町の観光スポット！
2-1. 円鏡寺
2-2. 西順寺
2-3. 千年も前にできた道
2-4. 夕べが池
2-5. 清流平和公園
3. 岐阜北方の天然水はプレミアムウォーターで味わえます！
3-1. 地下深くまで浸透し自然に磨かれた天然水
3-2. シリカ含有の天然水本来のおいしさが味わえる
4. おいしい天然水ならプレミアムウォーター！

北方町ってどんな街？

「清流の国」岐阜県の南西部に位置し、岐阜市・本巣市・瑞穂市の3市に隣接している北方町。
天王川、糸貫川、長谷川等、木曽川水系の一級河川を含む河川が南北に流れ、居住地として恵まれた環境があります。

ホタルが生息することからもわかるように、そのお水の美しさには定評があります。現在はホタルの保護活動も積極的におこなわれ、水辺環境を守ろうと町ぐるみで取り組んでいるそうです。ホタルの時期には多くの見物客で賑っています。また「夕べが池」は岐阜県の名水50選にも選出されており、自然公園として散策路やあずまやが整備されています。

北方町は、本巣郡の行政・経済・教育・文化・商業の中心として発展してきました。国道157号線、名古屋鉄道揖斐線、岐阜乗合自動車バス等の整備により、岐阜市の中心部まで20分以内という好アクセスです。さらに名古屋市へも1時間ほどで行ける利便性の高さで、昭和40年代後半から人口が増え、中京圏のベッドタウンとしての役割も担っています。

歴史が息づく街、北方町の観光スポット！

豊かな自然に育まれた歴史と伝統を誇る北方町。その主な観光スポットを紹介します。

円鏡寺

平安時代の811年に、かの弘法大師空海が嵯峨天皇の勅願によって創建したと言われる真言宗の古刹です。当初は定照院と呼ばれていましたが、平安時代後期に一条天皇の勅願寺となり「池鏡山円鏡寺」と名を改めました。霊験あらたかな寺として篤く信仰されてきたほか、歴代領主や為政者にも庇護され、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康等も信仰を寄せたと言われています。

円鏡寺は多くの文化財を所有しているため「美濃の正倉院」とも呼ばれています。特に1296年に建立された山門（楼門）は、東京渋谷区にある明治神宮の南楼門のモデルとなった名建築。国指定重要文化財となっています。※1

また楼門に安置されている金剛力士像は、鎌倉時代後期に運慶によって彫刻されたと伝えられています。口を開けた阿形と、口を閉じた吽形で一対となっており、大正時代に国指定重要文化財に指定されています。
さらに円鏡寺には一際目を引く大木があります。樹齢推定200年あまりの「クロガネモチの木」で、高さ9メートル、広がりは10メートルを超える町内で最も大きな木です。その幹の形から、別名「夫婦和合のモチ」とも言われますが、村の若者の哀しい恋物語が伝えられています。

西順寺

西順寺の境内には「時の太鼓」と呼ばれる、時刻を告げるための太鼓があります。旗本初代戸田光賢が1697年に馬術の御前披露で素晴らしい技を見せたため、時の将軍・徳川綱吉から「時の太鼓」を授かりました。※2

当時、この太鼓を打つのは大名にしか許されず、特に打上げの打法は徳川御三家にしか許されないものでした。以来、明治維新まで北方村では太鼓の音で時を告げ、住民の生活を支えてきました。現在は時の記念日（6月10日）に古式に則って打たれています。また、光賢が時の太鼓を授かった際、徳川家の三つ葉葵の紋を使ってもよいと許されましたが、光賢はその代わりとして、毎月10・20・30日に女中らを休ませる日とすることを申し出て、許しを得ました。このとき、領民に対する心配りのある殿様であることに感激した領民が歌い踊り出したのが「北方踊り」の始まりとされています。※3

千年も前にできた道

988年、円鏡寺中興の祖とも言われる良祐上人は、七堂伽藍を建立し、南谷・北谷の塔頭16坊を配しました。また東北牛頭天王の祠（大井神社）を鬼門鎮護としました。※4

この時の、惣門から本堂までの中央を貫く参道が現在もそのままの姿で残されており、千年の時を経た現在も、一部参道と生活道路を兼ねた形で使われています。

夕べが池

長良川にほど近い北方町と岐阜市の境にある池で、水源は池底から湧き出るお水です。岐阜県の名水50選にも選ばれており、美しい自然公園となっています。この池には、又八大龍先権現として白蛇が奉られているという言い伝えがあり、次のような伝説も残っています。※5

その昔、この池は一帯が深い沼地でしたが、田植えを明日に控えた作男が「ここの田植えは股まで浸かって疲れてしまうから嫌だなぁ。いっそのこと、池にでもなってしまえばいいのに」とつぶやきました。すると翌日、沼地だったところが一面にお水があふれた池になっていて驚いたというのです。

それからというもの、この池を「ゆうべのうちにできた」ことから「夕べが池」と呼ぶようになったとか。何とも不思議な話ですが、現在では「夕べが池自然公園」として、散策路等が整備され、家族連れやカップル等でにぎわっています。フナやコイを釣る人の姿も見られ、近隣の人々にも親しまれています。

清流平和公園

平成27年（2015）3月に完成した清流平和公園は、「生きとし生けるものの命」の大切さを後世に残すことを目的として整備されました。北方町は、この公園を起点として、豊かな緑・清流との共生をする「公園都市」、人と人を絆で繋ぐ「人間都市」を育んでいくことを目標としています。※6

園内には広島・長崎で被爆したアオギリとクスノキの二世苗木を植栽し、「平和の鐘」を設置。自然との共生を目指すために、親水護岸整備による多自然川づくりを実施しています。
また、小さな子どもたちがお水に親しみ遊ぶことができるよう、水深の浅い「せせらぎ水路」も整備。コンビネーション遊具や車椅子対応のトイレ等も設置しています。せせらぎ水路のお水を利用した小水力発電設備は、環境学習にも役立てられています。